現状、医師の私がやっている事を含め、関連記事は下記参照ください。


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コロナウィルス関連については下記記事をご覧になってください。

 

私がやっているコロナウィルス対策(追記:宮崎県の現状)

バファリンのHP

岩田先生の行動に是非ありますが

PCR検査のことも含め最も納得のいく解説

「アビガン」「レムデシビル」「カレトラ」

消毒用アルコールの不足が深刻です。。。

負けないで(新型コロナウィルス)

新型コロナウィルス対策に点滴療法研究会のコメントが発表されました!

消毒をしっかり行っていきます”ONE TEAM”(コロナウィルス関連)

「もしかかったら」のための工夫(新型コロナウィルス)

過度に恐れる必要はないが。。。(新型コロナウィルス)

新型コロナウィルスって?その対策はどうすればいいのか

 

<新型コロナウィルス関連死を防ぎましょう>

 

新型コロナウィルスで亡くなる方より、実際は日々、癌や脳卒中、心臓病で亡くなる方の方がはるかに多いし、率も高いです。

私としては「新型コロナウィルス関連死」というべきか、がんセンター中央病院に限らず、一般の病医院が止まる事で、外来や患者さんにとっって必要な検査が止まる事で、新型コロナウィルス以外の病気の発見が遅れる、治療が遅れる為に、結果、新型コロナウィルスにかからなくても、大変な事態に陥る方が今後増えていくのではないかと思います。

当院でもそうですが、実際のところ、「受診控え」や「検査控え」が増加しています。ほとんどの診療所は、現状「風邪」の診察を中止している所が多く、診療所でコロナに感染するより、むしろスーパーやコンビニで感染する確率の方が高いと思います。もちろん、可能な限り、スーパーもコンビニも感染対策は行った上で、不特定多数の人の出入りや接触距離が近くならざるを得ないからです。

必要な薬、必要な診察や検査は欠かさないようにしてください。万が一、当院を休診にするような事態が起こったとしても、必要な方には紹介状をお渡しし(もちろん感染防止をします)、治療や検査を停止させないようにするつもりです。その前に、医師会等から来ている指針に沿って、当院が感染予防を徹底的に行うようにしていきます。

そういう事で「新型コロナウィルス」以外の病気にならないように、もしくは治療控えで悪化させないように、よろしくお願いいたします。

 

<新型コロナウィルスと漢方について>

金沢大学病院漢方医学科臨床教授/診療科長の小川恵子氏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する漢方薬処方の有用性についてのまとめを、日本感染症学会に特別寄稿されておられます。

当院では、重症例の治療にあたることはないので、「無症状病原体保有者」=ウィルスを持っているが発症していない、今後自宅待機が指示される方々に対しての事について書いておきます。

 

「寄稿では、無症状病原体保有者の病原体陰性化促進が期待できる漢方薬として、いずれもエキス製剤がある補中益気湯十全大補湯を挙げている。補中益気湯は、インターフェロンの産生を抑制することが動物実験で報告されている。

また十全大補湯については、小川氏らが行ったヒト対象研究において、投与後にナチュラルキラー(NK)細胞機能が改善。さらに抑制系の活性化が示されたことから、過剰な炎症を予防する機序が考えられた。」

 

以前から当院院内報やこのブログでお伝えしていますように、「補剤(ほざい)」である補中益気湯や十全大補湯は、コロナウィルスに対する免疫力を確実に上げることで、感染しても重症化しない事に役に立ちます。

今回、志村けんさんが亡くなられましたが、志村さんがエクモ(体外で血液内の酸素濃度を上げ、それを体に戻すことで全身の酸素供給を欠かさないようにする高度医療)を行っていても残念な結果に終わったと言われています。

はっきり言えば、人工呼吸器というのは、今、肺炎で酸素濃度が低下している事の改善に使っているだけで、ウィルス対策とは全く無縁な治療です。かつ、治験が始まったアビガンにしても、ウィルスを殺すのではなく、ウィルスが増えるのを抑えるお薬です。

結局最後に生死を分けるのは、ご自身の免疫力でウィルスを死滅させることが出来るかどうかの一点なのです。

若い人の死亡率の低いのは、ただただ免疫力が高いということに尽きると思いますし、何らかの病気を持っている、疲労が蓄積、睡眠不足や不摂生、食事バランスの悪さなどが重なれば、若い人でも死に至る場合はあると思いますし、欧米では実際若年者の死者の報告が徐々に増えてきています。

 

当院では、特に高齢のかかりつけ患者さんにはお話させていただき、上記「補剤」の服用を促しています。私には可能な限り、来ていただいている患者さんを守る義務があります。重症化すれば、診療所では何も出来ず、大きな施設や専門施設にお願いするしかありませんが、可能な限りはそういう事態を避けて、元気でお家で過ごして乗り切っていただきたい。

高齢でなくても、ご自身で虚弱体質を自覚されておられる方、アレルギー疾患をお持ちの方、糖尿病や以前に喫煙をされておられた方など、「重症化」のリスクの高い方は、是非「補剤」の服用をされる事をお勧めいたします。

 

<ストレスを感じない生活を>

宮崎は今の所、海外からの帰国者2名+他で1名の3名の患者さんの報告のみです。

大分で相当数の患者さんが発生し、検査等々で大分県に協力しているくらいの状況ですが、いつ逆の立場になるかわかりません。

私は新型コロナウィルス発生して大騒ぎになって以降、「ワイドショー」や「モーニングショー」というものを一切観なくなりました。彼らも「商売」ですから、「視聴率」を稼がないとスポンサーからの収益に響いてきます。よって、不安を煽りに煽って、事実を曲げても、無知で語っても、とにかくインパクトを与える事で視聴率を上げようとします。

私自身は感染症の専門家ではないので、国や東京都などのウィルス対策班の先生方のSNSや出演番組をチェックしています。それ以外の市中の先生やアウトサイダー的な学者先生(元○○的な先生)のご意見はあくまで参考程度にしています。

こういう時期だと、本当によく出てくるのが「陰謀説」です。ただ、UFOもそうですが、陰謀説ってのはみんな好きなんですよね(私もそうです笑)。映画やドラマなどフィクションの世界でならいいんですが、リアルな、今のような危機の中では、無駄に人々の不安を煽り、ストレスを増大させ、結果、免疫力を著しく低下させます。ウィルスにとって、そういう世界が最も棲みつきやすい世界なんですよね。人が人を疑い、悲しみ、怒り、ストレスを溜め、人を傷つけて発散させる、そこにウィルスが付け込む。

 

今回の新型コロナウィルスは、前から書いてますが「兵糧攻めウィルス」のような気がしてなりません。インフルエンザのように全力で一気に襲いかからずに、肺の奥に棲み着いて、免疫を少しずつ奪いつつ、なくなってきたのを見計らって一気に襲いかかる。最高に「性格の悪い」ウィルスのように思います。

かかるのが怖い。。。ではなく、むしろ自分はかかっているという前提で行動するべきと書いていた先生がおられましたが、その通りだと思います。かかっている、でも発症していない、だから免疫を高める事はしっかりやる、マスクをしてウィルスをまき散らさない、他人とは距離を置く、こういう事を相手が持ってるんじゃと思ってドキドキしながらするのと、もう自分が持っていると考えて、他人を思いやって同じ行動をするのではストレスが大きく違うはずです。

 

NHKに肩入れするつもりはありませんが、ほぼほぼ正確な情報を得たければ、NHKから情報を得るのが良いでしょう。NHKの番組を見ていると、解説されている先生は対策班の先生が多く安心出来ます。不必要な情報をこれでもかと見せつけられるような番組の視聴は極力避ける、時にお笑いで大いに笑い、映画やドラマで大いに泣く、そういう事で感情を発散させ、日常は「自分がかかっている」ことを前提に考えて行動する、これが最もストレスを減らせるのではないかと私は考えています。

 

こういう時期でも、注射や点滴に通って来てくださる方々、自分の事を真剣に考えて定期診察やお薬を取りに来られたり、検査を受けに来られる患者さん、こういう方々を守る為にスタッフ一同、全力で頑張っていきたいと思います。

 

新年度最初に今考えた事を書いてみました。