こんにちは。

私の稚拙なブログを読んでいただき、ありがとうございます。



【贖罪】

①金品を出し、罪をつぐなうこと。

②キリスト教で、キリストが人類の罪のつぐないに十字架にかかったこと。



私の母は、よくできた母だと思う。

気立てが良いし、美人。まじめ。節約家。
何より、自分のことより、家族のことを優先してくれる。

そんな母も、9月1日で、73歳になった。

長年患っている、リウマチで、家事で無理をすると、あちこちが痛くなるようだが、

それでも、湿布を貼りながら、黙々と頑張っている。

私は、ただ、手伝うことしかできない。

母も、リウマチで身体障害者。
私が介護しなければいけないくらいだ。



そんな母に、私は、金品では償えない贖罪がある。


2002年、私が初めて、双極性障害を発病した時、

抑え切れないイライラ感と、どこにも向けられない怒りを、

すべて母にぶつけた。

毎日、毎日、何時間も母を罵倒し続けた。

母には、なんの非もなかったのに。

私が、発病したことも、

その病気のせいで、婚約者と別れたことも、

その他、あらゆることを、母のせいにし、

とにかく、罵倒し続けた。

母は、何も言い返さなかった。

いくらでも、反論できたのに。


ただただ、目に涙をうかべていた。


どんな思いだったんだろう。


その時は、双極性障害は発病してはいたが、その病名が判明したのは、数年後だ。

その罵倒は、病気が原因と分かってなかったのに、

ひたすら、私の躁転したエネルギーを、一身に受け止めてくれていた。

私は、躁転すると、ヤクザも怯える。

どれほど、怖かっただろう。
実の息子だし、

いろんな意味で、怖かったのだろう。


今、思えば、親子の縁を切られてもおかしくはない。


それでも、現在でも、

私の贖罪を、一言も蒸しかえすことなく、

私に、笑顔を振りまき、

毎日、毎日、

湿布を貼りながら、家事をこなし、

病院の送り迎えまでしてくれる。


私は、この贖罪を、どうやって償っていけばいいのだろう。


今は、母の健康を、ただただ、祈るだけだ。


やっと、この大きな贖罪を、カミングアウトすることができた。

今まで、誰にも言えなかった。

母にでさえも。
謝ることもできていない、それほど、封印しておきたかった贖罪。


いつか、心から許しをこうことができるだろうか。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。