いなべ糖尿病・内分泌内科 看護師Mです。
糖尿病の注射薬と言えば、
昔はインスリンしかありませんでした。
そのインスリンも、私が若手ナースだった頃は、
バイアルから注射器で必要な単位を吸いだして
注射していましたので、
自己注射の指導も外来では難しく、
入院して練習してもらいました。
昔は大変でしたね、患者さんもスタッフも…
違っ、今日はインスリンの話じゃなかった💦
さて、本題。
今は注射薬で「GLP-1受動態作動薬」
というのがあります。
※1型糖尿病の患者さんは適応になりません。
これは、血糖値が高いときだけ
すい臓からインスリンが出るようにしてくれる
お薬です。
作用(と言いますか、副作用と言いますか)で
食欲を抑え、結果体重を減少させることも
期待できます。
様々な種類がありますが、
週に1回目うつタイプのうち、
ノボノルディスクさんのオゼンピックのうちかた。
これが本題だわー。やっとたどり着けたー😌
キャップをはずして
本体を注射部位(お腹など)にあて
グッと押し込むだけで注射ができる!
という物なのですが、
なぜか、失敗が多い😵💧
3ステップでかんたん😄なはずなのに。。
当院でも、トルリシティからオゼンピックへ
変更した患者さんが何人かいらっしゃいます。
オゼンピックは最初の1ヶ月、
少ない量から始めることになっているのですが、
トルリシティと同じくらい効果が望めるはずの
維持量(普通の量)まで増やしても、
トルリシティの時よりコントロールが
悪化している患者さんがいらっしゃっいました。
注射の手技を再確認したら、
注射器がお腹の脂肪に埋もれてしまって、
うまく注射できず、なぜか薬液が漏れていた、
ということがありました。
立ってうつとか、寝てうつとか
色々やってみましたが、
補助具を使うのが簡単で確実です。
補助具の使い方は、動画をご覧下さい。
実際には消毒なども必要ですし、
細かい注意点もありますが、
そのあたり省いています。
補助具の使い方のイメージを掴んでいただければ。
補助具を使った患者さんの感想は
格段にうちやすい
痛みも少し軽減するような気がする
とのこと。
補助具はノボノルディスクさんから
無償でもらえるものなので、
必要なかたは医療機関に相談し、
正しい使い方を教えてもらってくださいね。
今日はここまで。
おしまい!