妊活に専念するために私は大好きなものを辞めました。

それは仕事です。

私は大学卒業してから12年間ずっと老人福祉の仕事をしてきました。
結婚してからも続けてきましたが治療が進むにつれて仕事に支障が出てきて辞めました。

当時の私の役職は特別養護老人ホーム(入居)とショートステイをまとめる統括マネージャー簡単にいうと管理職です。

大変でしたが大好きでした。
上層部はクソヤローばかりでしたが、非力な私を周りのスタッフがとても支えてくれたからです。
私が治療で仕事を中抜けしたり、遅刻をしたときも嫌な顔をせずカバーしてくれました。
よく不妊治療に理解がないから仕事を辞めたという話を聞きますが、私の職場はとても理解ありました。

しかし、周りのスタッフのサポートやフォローが次第に私を追い詰めていきました。
私が治療の度に中抜けをし、遅刻をする度に周りのスタッフが犠牲になっているのがとても辛かったのです。
病院の待ち時間が長く仕事にすぐに戻れず、休憩時間返上で仕事をさせてしまった時もありました。

治療から戻ると山のようにたまった仕事が待っていることもよくありました。中抜けしなければもっと早く処理できたのに…
私の処理が遅く迷惑をかけたこともよくありました。
その度に私は一人でトイレで泣きました。
管理職という名前だけで管理職の仕事ができていない現状と治療でなかなか成果が出ないことが重なり、私の心はボロボロになりました。

『自分の人生の都合で周りのみんなを振り回している、そんな人材は必要なのか…
私ならそんな当てに出来ない人材は要らないと思うだろう。』



そして、退職を決意したのです。

退職の意向を上層部に伝えたところ意外にも上層部を通して、一緒に働いていたスタッフからたくさんの言葉を伝えられました。

『治療で中抜けしたり、遅刻をしたりしてきてもなんとも思わなかった。
逆に○○さんの力になってると思って嬉しかった。
それはいつも○○さんは自分のことより私たちのことを優先してくれていたからです。
失敗したときもいつもカバーしてくれて、仕事には厳しい人ですが自分の感情で怒ることは絶対しなかった。怒られた後のフォローも欠かさなかった。

いつも明るくて一緒に働けること自体嬉しかった。
○○さんの顔を見るだけで元気になれたし、やる気も出る本当に必要な人材です。
本当は続けてほしいけれど、今まで私たちのことを優先していて自分のことはあと回しだったと思うのでこれからは自分のことを最優先してほしいです。
でも、また一緒に仕事がしたいので○○さんがまた戻ってこれるようにしてください。
よろしくお願いいたします。』


私と一緒に働いていたスタッフがそんなことを上層部に言っていたなんて…
私が彼らと一緒に仕事をしたのは6年足らずですが、私も本当に一緒に仕事ができて毎日本当に幸せでした。
今でも一緒に働いていたスタッフとは繋がっています。

そして今は主人の会社の事務を手伝いながら最後の不妊治療を頑張っています。


頑張りって報われるんですね。
もし、また戻ってこれたら今度は私が彼らを支える番です。
それまでは精一杯頑張ります❗