今年も、年が明けて…どころかゴールデンウィーク間際になってしまいましたが、コロナ自粛で家にいたおかげで「チケット半券にみる観劇記録」なんとか書き上げました。
…ので。
お付き合い頂けたら幸いです。
※書き上げるのに時間がかかりまして、年が変わっておりますので……文中の今年は2019年、来年は2020年でお読み下さいませ※
観劇記録(月を跨いでいる公演は、初日月にカウント。☆はOG出演公演、※はその他の公演)

10月
月組大劇「IAM FROM AUSTRALIA」9回。
☆メルパルクホール「NARUTO」2回。
雪組全ツ「はばたけ黄金の翼よ」1回。
雪組DC「ハリウッド・ゴシップ」1回。
11月
星組梅芸「ロックオペラ モーツァルト」1回。
宙組大劇「EL Japon」1回。
12月
月組東宝「IAM FROM AUSTRALIA」3回(うち1回ライビュ)。
☆eplus「ビバGIRA×2」1回。
梅芸 「タカラヅカスペシャル」1回(ライビュ)。
こうして振り返ると、今年は遠征増えました(笑)
なんと4回(OG公演はハシゴなのでノーカン)。
月組ばかりです(笑)
「推しは推せるうちに推せ」と死んだじっちゃんに言われたから(ウソ)しっかり推してみました(笑)
来年もきっと推せるだけ推す事になると思います(笑)
総評です。
花組は、3月にトップ娘役のゆきちゃん(仙名彩世)が、11月にトップスターのみりお(明日海りお)が退団するという事で、サヨナラ感に相応しい良作が続いたと思います。
今年の花組別箱は全く縁がなかったので、本公演だけでの感想ですけど…(笑)
ナマタ(生田大和)先生の会心の1本もの(笑)「CASANOVA」。いやー、滅法楽しかった。観劇した時こちらにも書きましたが、ヒロインに感情移入出来る幸せ。っていいですね。
キャラクターそれぞれも生き生きとしていて楽しそうでしたし、お衣装やセットの秀逸さも際立ちました。作曲の先生も、外部(海外)の方でしたが、よく宝塚を分かってらっしゃるのかノリが良くてとても楽しい楽曲だらけで。
花組さんの良いとこ沢山観られた思いがしました。
どうしても1度だけしか観られなかったのが、本当に悔しかったです。
そして、みりお退団公演の「A Fairy Tale」。
賛否ありましたが、私個人としては、「嫌いじゃない」作品でした。
歌詞にもありましたが「おとぎ話の終わりはいつもハッピーエンディング」ってのが、肝です(笑)
「おとぎ話」なので…これ位のストーリー展開が良いんではないかという(と判断されたと私が感じてる)さじ加減も良いと思います。
「一寸スレた妖精(笑)」ってキャラは、下級生の頃からチラチラ見ていた、みりおのイメージに合っていたと思いますし、ゆきちゃんの後を受けてヒロインを演じた華ちゃん(華優希)の、体当たりな全力演技は素晴らしかったし、お歌に関して散々言われてた次期トップの柚カレー(柚香光)も、成長の兆しを見せて、その支えとなるであろうマイティー(水美舞斗)の情感たっぷりな芝居、あきら(瀬戸かずや)たち上級生のいぶし銀な存在感…。
そして、松井るみ先生の素晴らしいセット!感動ものでした!有村淳先生のお衣装も素敵でした。妖精たちの「真っ白」な時と「青」い時の差を小物だけで付けていたセンスが、好きです。
そんな全てが上手く出ていて、唸らせる作品になっていたと思います。
…くどいですけど、けーこちゃん(植田景子)先生、こーゆー新作を、れいこちゃん(月城かなと)に書いて欲しかった…再演ものでなく…

ので、みりおの退団公演として、1度しか観られませんでしたけど、満足出来ました。
観たい作品も沢山あったんですけど、ご縁がなかった花組さん。来年はもう少し観られたら嬉しいなと、思ってます。
月組は、前年トップ娘役だったちゃぴ(愛希れいか)が退団して、さくらちゃん(美園さくら)とのトップコンビ(別箱)本格始動から始まったこの1年。
息…というより、相性合ってんのかなぁ?って心配になる2人の「ON THE TOWN」は、でもやっぱり面白くて、キュンキュンしました。
たまきち(珠城りょう)のイメージに合ってるキャラだったなと思います。
初演観た時はあまり思わなかったんですけど、7月の再演を観た時、「あ、1月のはやっぱり探り探りで芝居してたんやな」って感じました(笑)
段々二人の間も熟れてくるだろうと、期待が持てました。
ありちゃん(暁千星)や、おだちん(風間柚乃)、再演の時のちなつちゃん(鳳月杏)など、みんな楽しそうでしたね。ハッピーエンディングはやっぱり良き!両方観て、再演の方がキャスト的に好きだったかな。
一方、みやるり(美弥るりか)主演「Anna Karenina」は、とにかくチケットがえらいことになってしまって、なんとか前楽を都合して貰えたんですけど…。正直、この作品も好きではないジャンルで(多分、けーこちゃん先生の作品で好きくないランキング上位に、これとラスパが入る)…。
沢山観なくてよかったと一寸思いながらも、れいこちゃんのカレーニン氏が秀逸すぎて、泣きました。
唯一の常識人な作り込みで(でも、恋愛不器用)、ほっとしました。やっぱり彼女の芝居は好きだなと実感した作品でもあります。
もちろん、キャストはみなさん素晴らしくて…みやるりの「本気で演じたかった熱意」が熱く伝わってきました←そして、やっぱりいちいち星の子やなぁと感じさせる居方に、涙が出る位嬉しかったです。
くらげ(海乃美月)の芝居の上手さには、何故トップ娘役になれないのか本当に不思議というか不満感すら抱きます。
次が待ちに待った和物!宮本武蔵…なんて、たまきちにぴったりすぎやろって思った「夢現無双」。
期待が空高くまで上がりすぎて、初日、奈落の底までめり込んでしまったという、残念な作品(私的に)。
ビジュアル的には、たまきち(武蔵)もみやるり(小次郎)も本当に素晴らしくて、拝んじゃうくらいでしたけど…。
脚本、演出的に残念感が凄かったです。原作を読んで嫌な予感していたのが的中した感じでしたね。
さくらちゃんのお通に関しては、本当に…(脚本的に)「どうしたいの?」としか感じられなくて…この作品にヒロインはいらなかったな←宝塚では不向き。と、思いました。
そしてこの作品で、みやるり退団、れいこちゃん休演という大事がありました。
みやるりは、本当に星組時代から見ていたので、こんなに「唯一無二」な存在で退団するなんて…としみじみしました。それと同時に、れいこちゃんに色々気遣いをしてくれて、ファンとしてもありがたい上級生でした。そして、複雑なポジションだったのに、下級生トップのたまきちとの揺るがない友情(旦那とかいってたけど(笑))を、しっかり見せてくれて、嬉しかったです。すずみん(涼紫央)ファンとして、本当に嬉しかったです。
れいこちゃんの件に関しては…。ご贔屓が休演…それもこんなに長くだなんて初めての事ですから(歴代ご贔屓さん達は休演なし)、どういう気持ちで観劇していいか、本当に分からなくて…心ここに在らずな感じでした(当時は色々書いてますけど(笑))。
続く、トム(轟悠)主演の「チェ・ゲバラ」も、れいこちゃん不在。
(作品とお役に)期待して取りまくったチケットをどうしようか真剣に悩みました。でも、初日はどうしても観たくて東京行きました。
おだちんは、本当に素晴らしい演者で…今回は、「代役」ではなく「キャスト変更」だと実感しました。休演した「夢現無双」の時も、その前の「エリザベート」の時も、「代役」としてれいこちゃんに寄せて芝居してたんやなとこの時感じたからです。方向性というか属性が結構似てると感じているれいこちゃんとおだちんなんですけど、やっぱり別の素晴らしい演者だなと…感じました。
作品も素晴らしくて、トムやじゅりちゃん(天紫珠李)の熱演も、本当に感動しました。
そして…れいこちゃんがここにいない事が寂しくて辛かったです。
「れいこちゃんだったら、どういうアプローチであの役演じただろう。どんな風にトムと渡り合ったろう」…そんな事を思わずにはいられない、自分勝手なファン(私)がおりました。
辛かったです…。
そんな気持ちも、10月の「IAM FROM AUSTRALIA」の初日まででした。
れいこちゃんが舞台でお芝居をしている!これだけで涙が出るほど嬉しかった。
その上、大きな羽根を背負って降りてきて、正式に2番手になった姿を観られた。
嬉しかったです。休演してからの数ヶ月の落ち込んだ気持ちが、一気に浮上しました。
作品も、楽しくて…繁忙期でなかったら、もっと通いたかったです(笑)
でも、遠征+ライビュも行けて満足です(笑)
来年も月組は全力で応援したいと思います(多分。でも、御園座は無理)。
長くなるので、②に続きます。