花組さんの「A FAIRY TAIL」と「シャルム!」を観てきました。

あ。少しだけ、ネタバレです。


最初で最後の観劇ですえーん

そして、みりお(明日海りお)と華ちゃん(華優希)の最初で最後のトップコンビ公演です。

やー…久しぶりに観た、ここまで「お披露目感」少な目の作品(笑)


あ、でも、ちゃんと恋愛要素はありましたし、可愛くて切なくてよかったですよ。

華ちゃんは、子供時代から晩年までを、本当にしっかり演じて、ただ一度の相手役をしっかり務めていたと思います。とにかく、この子の一生懸命な姿勢は好感が持てます。不幸な人生になってしまったけど、それでも一生懸命生きているお役にぴったりだったと思いました。晩年、車椅子に乗ってる姿見てびっくりしたけどね(笑)


みりおも、人ならざるものでありながら、人間の少女に恋をして、故に罪を負いそれでも彼女を愛し続け求め続けるお役を、誠実に演じていて…本当にみりおの「少年寄りの青年」は秀逸だなぁと感じました。

ので、全然恋愛要素なしではないんですけどね。

なんというか、みりおと華ちゃんの間の「最初で最後」感が、「本気になったらいけない相手」的な距離というか…そういうのに感じて(笑)お互い遠慮してると言うか…未練残しちゃうからとか、決まってる旦那の柚カレー(柚香光)と華ちゃんがわだかまりなく出来るようにというか…そんな空気を感じて「恋愛要素」が薄く感じたんですよね。

でも、そんな2人の遠慮というか距離というかが、なんか良かったりもしたんですけどね♥



ま、1番大きい理由は、観終わった時、自然への畏怖とか愛とか、環境問題とか、…友情とか、幸せとは?とか、そんなものの方がガツンと来た事なんですけどね…。


けーこちゃん(植田景子)先生のファンタジーは、なんというか…地に足着いた話なんですよね(笑)

リアルないい事も悪い事も、ファンタジーないい事も切ない事も、いい塩梅で入っている。

それが面白いなと、思いました。
(妖精が見えるのが乳歯生えてる子供だけとか、ロンドンの霧の話とか、水質改善させるのに水草投入作戦とか、特に面白いと思いました)

こういうの、嫌いじゃないです♥





面白いと言えば、見ようによっちゃ、柚カレー(ハーヴィー)が主役に見えるという件が…(笑)
てか、柚カレー主役として見たらめっちゃ面白かったんです(笑)
彼の周りに話が転がり込んでくるというか、集まってくるというか…。
彼がこの仕事を志したきっかけが、ちゃんと2人に繋がってるのも面白いと思いました。

そして、柚カレーの芝居が良かった(笑)後、お歌が良くなってた(当社比)。
覚悟が見えた気がします(笑)


そしてそして!
エリュ(みりお)とシャーロット(華ちゃん)の関係も良かったんですけど、フローレンス・しろきみちゃん(城妃美伶)と、ニック・マイティー(水美舞斗)のなんとも切なくて淡い想いがっっっ!…キュン死にすると思った位に良かったですラブラブ

お屋敷の奥様(シャーロット母)と庭師じゃ「身分違い」どころの話じゃないし、そういう恋心ではないかもだったけど、ニックは、自分が丹精した庭を愛してくれる奥様(フローレンス)に尊敬以上の気持ちを抱いてたと思う。でも、自分とどうのこうのってんじゃなくて、その気持ちを「より美しい庭を作る」って事に注いでて。
で、フローレンスも、その気持ちを感じていて。

触れたいって気持ちをそっと抑えた2人の間が、たまらんかったです。

フローレンスが亡くなって、別荘を手放すからと解雇されたニック、フローレンスからという、彼女が愛した庭の絵をしっかり胸に抱いて静かに泣いてる姿がたまりませんでした。その後も彼女の面影抱き続けて一生終えたんだな。

…ってのが、本当に僅かな場面で表現されてて…美しいったらっっっ!笑い泣き
たまりませんでした!
↑主役2人より親世代のここが、1番キュンキュンしたのは、ある意味切ない(笑)


で、そう!特に素晴らしかったと思ったのは、やっぱり松井(るみ)先生の舞台装置です!
なんて綺麗な書割!アナログなものだけでなく映像使ったり、応用が利きまくりのセットがあったり…もぉ、本当に釘付けレベルでした!

中でも花園は秀逸!もぉ、本当に…1階席で見たかったっ!と思いました。B席からでも充分綺麗だったし、インパクトあったんですけど、1階席だったら、どっぷり世界に入れただろうなと思いましたから。



あ、後、観劇用のコンタクトしてなかったから、キャストがボヤけてよく分からなくて…ヴッカーズ商会の皆さんや、妖精さんたちがほぼ認識できずで…やや消化不良なんです。

ので。
もう一度観たかったなぁ…チケットとお休みが欲しいです…えーん