
今年は、遠征しません!と、年の初めに誓ったというのに、れいこちゃん(月城かなと)観たさに、二度目の遠征です(一度目は「瑠璃色の刻」@ACT)

今回は、まぁ、別の用事もあったんですけどね(笑)
その都合でソワレのみ観劇(笑)
因みに岡山入りしたのは、朝9時過ぎ(笑)
はい。
笑われました「なんでー?勿体ない」なんて優しい方で、「アホちゃうか」と真顔で言われました(笑)
ええ、でも楽しかったから、いいの。
と、いう事で、そちらはまた改めて書くことにして……。
月組全ツ「鳳凰伝」「CRYSTAL TAKARAZUKA」ですよ。
この倉敷公演が終われば、残り2ヶ所、3日を残すばかりとなった、公演大詰めな時期です。
これを書き始めている間に、大楽も大盛況のうちに幕を下ろし、観劇された方々のレポも上がってきている所ではございますけど……(つまりは今更……)
やー、もぉ、すごかった。
初日の硬さはどこへやら……。
てか、初日でも「良かった」と思ったのに、倉敷観た後だと「やっぱりプレッシャーとかあったのね」とか思いましたよ。
キャラとして生きてる……てか、キャラを自分のモノにしている月組生たちがおりました。
たまきち(珠城りょう)然り、ちゃぴ(愛希れいか)然り、れいこちゃん(月城かなと)然り……。
たまきちのカラフは、更に器の大きい男になり、ガチガチに鎧を纏っているトゥーランドットの弱い心を、一瞬で見抜いて激しく恋に落ち、静かにでも、強く彼女の鎧を外していく様がこれ以上ないくらい男らしく、脚本のイメージとは裏腹にとても誠実に感じられました。
誠実と言えば、アデルマの求愛を無下に断る所も、なんか……「気を持たせたら可哀想だから」バッサリ言った(例え嫌われようとも)……に感じられて、初演観た時とはカラフの人柄のイメージが全然変わってしまった事にびっくりしてます。
これも、たまきちの持ち味でしょうかね(笑)
大好きですわ(笑)
ラストの「隷、仕えるなどと言うな」ってところが、好きです。
初演で、このセリフがあった事すら聞き逃していた位、印象が違ってて……。
この一言にカラフのひととなりが出ていると思う、本当に大切な……良いセリフだと思います。
……そういえば、たまきち、この全ツ中に痩せました?この時のお衣装、梅芸ではパツっとしていたのに……一寸余裕が……

ちゃぴのトゥーランドットも、本当にお父さんに認められたくて、必死で鎧つけて1人で頑張ってる(やってる事はえげつないけど)弱い女の子に見えて、本当に健気に感じました。
例えるなら、男社会の職場にポンと入って、バカにされないよう、認めてもらおうと孤軍奮闘してる跡継ぎ娘って感じ?(あれ?そのまま?)
トゥーランドットの夢の場面も、初演では(ごめんなさい)一寸生々しいなぁと思ってたんだけど……もぉ、2人が演じると切なくてねぇ……辛かったです。同じ振付なのに、なんでこの2人だと生々しさがないんだろう?色気がない訳では決してないのにね。
なんだか、これだけ血なまぐさい話なのに、めっちゃ純愛な感じがして……。
2人のなんというか……そんな持ち味が、回を重ねる毎にじわじわ溢れてきて、遺憾なく発揮された感じですね。
めっちゃ長いお裾の捌きも完璧で、本当に、どんなお役当てられてもさらっとやってしまう力を、ちゃぴには感じます。
因みに。
ちゃぴの「答えよ」と「私、あなたの名前が分かったのね」って言い方が好きです(笑)
れいこちゃんはー。
無頼な感じがより良く出てて……(笑)カラフと元王子同士なのに……って対比が濃く出て良かった(笑)
やたらフレンドリーなキャラも、押しの強さなんだと、納得させる勢いあったし、本当にこういうワイルドなお役が、ぴったりだなぁと改めて感じました。
カラフとのやり取りも、たまきちとの親密度が高くなったんだなという、良い空気を感じて、ニヤニヤしてしまいました(笑)
「おいっ!」と「言うか、バカ!」は、梅芸以上の破壊力がありました







で。……殺陣!
……本当に……本当に……頑張ってた
もぉ、母の心境……




本当に、テの数多いんですよ。エモノ(武器)が長くて、結構大変なんです。
初日は色々もたつきが見えましたけど、もぉ、うっとりするくらい……流れる様な立ち回りで……美しい……





「生きろよぉー!」の男らしい事といったら……



背中から落ちる姿も安定していて、見事でした。しっかり靴の裏見えましたよ

本当に……がんばったなぁって感動しました。
でも、やっぱり矢を射掛けられて手を広げるタイミング、も少し遅い方が良かったです(笑)
前後するんですけど、私、この時お友達の御尽力により、めっちゃ良いお席頂いたんです。
ので、北京の街でトゥーランドットを見るのに潜んでいた場所(客席)が、やたら近くて(あっ!隣とかではないです)ひたすらバラクの背中見てました(笑)
至近距離(と言っていいと思う)にあの背中……(笑)広くて格好よくて……



頑張って倉敷来た甲斐がありましたよ!







タマルのくらげ(海乃美月)、アデルマのせんりちゃん(麗千里)、トン・タンのからん(千海華蘭)、シモン(紫門ゆりや)、ゼリムのれんこん(蓮つかさ)、皇帝のまゆぽん(輝月ゆうま)たちも、本当に素晴らしかった。
タマルの死から、ラストの歌い上げまで本当に、凄く集中して見る事が出来ました。
人数少なくて、設備も(宝塚ホームに比べたら)よろしくない所で、それでもホーム並の全力なパフォーマンスを観せてもらえて、感動でした。
普段観られなくて、この公演を楽しみに来てらっしゃる方や初めて宝塚ご覧になる方に、「これが宝塚歌劇団です」と胸を張ってみせているような気がしました。
自信を持って見せるというのも、この作品には必要だよね……の感じました。
後3日……最後の集大成はどうなるんでしょう。
……楽……観に行きたかった……(笑)
ショーの感想は、また。