①からの続きです。
①はこちら


毎度の事ながら、ここからは暗号の様なメモと記憶を頼りに書いております。
ニュアンスを感じて頂ければ幸いです。



いつもの様に、幕が降りた緞帳前にみとさん(梨花ますみ)がご挨拶。

今回も結局大入りで、ちぎ(早霧せいな)みゆ(咲妃みゆ)コンビは、客席稼働率100%越えの記録を更新し、宝塚の歴史に残るトップコンビとなりました。

嬉しいです。本当に。
この2人を応援出来て、好きになれて。雪組でいてくれて。

幕前で、みとさんがちぎのメッセージを読んでくれてます。
映像は、ちぎの初舞台から映し出してます。


2001年初舞台のちぎ。
「NEVER SAY GOODBAY」で新公初主演。
「維新回転龍馬伝」、「殉情」でバウ初主演。
2009年に雪組に組替えしてきて、「仮面のメサイア」、「ロジェ」、「ロミジュリ」、「ニジンスキー」で単独初主演して、「ハウ・トゥ・サクシード」……などなどに出演。

坂本龍馬や沖田総司など、実在の人物を演じれた事、和物を後に11作品する事になった、原点が「維新回転龍馬伝」だと。

思い出に残ったのは、全ツ「ベルサイユのばら」だそう。
同期で同じ九州出身の、ともみん(夢乃聖夏)がアンドレで、自分がオスカル。
お稽古中は、同期と……と恥ずかしさがこみ上げてきて大変だったらしいけど、役者として向き合ったらていねいに役を作って、出来たと。

歴代のトップから受け取ったバトンきちんと繋げていこうと思ったそう。

トップになって、「一つの作品に向かって仲間と走る高揚感」が好きだったと。



ちぎは、熱い。とても熱い人です。
でも、自ら発火して周りにも火を付けるのに、芯は燃えてない。や、悪い意味でなく、ちゃんと俯瞰出来るというか、「燃えた先に何があるか、どう変化するか」を、常に見ている。自ら燃えながら決して行き当たりばったりにしない。
そんな冷静さも持っている。

だから、組子は安心して付いていける。全力で、「明日の力残ってません!」って位全力を出せる。
みんなで、大笑いしながら全力疾走してられるのだ。
だから、雪組は面白いし、進化した。

ミズ(水夏希)、そーちゃん(壮一帆)、そしてちぎと、雪組は三代続けて(すみません、キム(音月桂)が外れていました。彼女は生え抜きですけど)組替え経験者がトップになった(次代もだけど)。
ありがたい事に、三人とも雪組の魂を持った人だった。その上、他組のエッセンスも入った。
組子達は柔軟にそれを受け入れ、消化し、「雪組のもの」とした。そして、「和物の雪組」が復活した。

ミズが、そーちゃんが、ちぎが雪組に来てトップになってくれて良かった。
私が大好きだった雪組がここにあると思えるから。


ちぎが手渡すバトン……だいもん(望海風斗)が、しっかり受け取って、真っ直ぐ走ってくれたら……こんなに嬉しいことは無いと思える……。




あぁ……脱線してしまいました(笑)



ちぎのさよならショー始まります。

幕が上がると、大階段に真っ赤な燕尾姿のちぎが立っていました。
ルパン三世の、「ルパン三世のテーマ」から始まって、「MY Dear Queens DIAMOND」を歌い。
銀橋に移動しながら、星影の人の「生きるときめき」、星逢一夜の主題歌、哀しみのコルドバの「コルドバの光と影」、るろうに剣心の「不殺の誓い」と「微笑みを交わして」、伯爵令嬢の「ジュテーム」を。
その間に本舞台は中幕が下ろされ、ちぎのサインの電飾が光りだしました。

ちぎが一旦ハケると、ゆうみちゃんが銀橋で、伯爵令嬢の「翼広げて」をピンクの可愛いドレス姿で歌い、ハケると幕が上がって、ラ・エスメラルダの男役群舞に。
ちぎはあの時のお衣装です。
……扮装、まさかショーのを持ってくるとは……てっきり剣心をするかと思ってました……残念……。

曲を上手いことカットして、ヤロー共が退場すると、ゆうみちゃんが出てきて、Greatest HITS!の「Over The rainbow」を二人で踊る。
……カゲソロ誰かな?前はまからっちょ(真條まから)だったからなぁ。一寸分からず。

二人が退場すると、銀橋に白燕尾に白ドレスの退団者、大(鳳翔大)、がおり(香綾しずる)、ももちゃん(桃花ひな)、あんり(星乃あんり)、みきちゃん(蒼井美樹)と、だいもんが出てきて「愛のエスメラルダ」を歌い継ぎ(だいもんは途中退場)ました。



青い光沢のある生地に、雪の結晶のモチーフが付いた、揃いのデザインのドレスとフロックコートに身を包んだちぎみゆが、ルパン三世の「リベルテ」、銀橋に移ってケイレブ・ハントの「シティ・ラプソディ」を歌い、

ゆうみちゃんがハケて、ちぎがソロを一曲(すみません、メモの字が判別不可能で分からず)歌うと、銀橋に移動していた間に降りていた中幕が上がって、白燕尾に白ドレスの組子達+ゆうみちゃんに出迎えられて本舞台に戻るちぎ。
Greatest HITS!の主題歌を全員で。
とてもとても……本当に大盛り上がりのうちに幕が降りました。
(私的に一寸アレな所もありましたけど……(笑))




退団者のご挨拶は、それはそれは素晴らしく……みんなもらい泣きしてしまったのですが、何故かというか、やはりというか、あんりちゃんに一番泣かされました。95期にはやっぱり思い入れが……。
そして、このご挨拶をれいこちゃん(月城かなと)が、袖で固唾を飲んで見守っているかと思うと……泣けてきました泣き1
や、それ以上に私、あんりちゃんが好きだったんだなと思いました。

ゆうみちゃんとちぎは、期待通り(笑)笑いを取ってくれましたし(笑)
や、二人とも笑わす気は全く無かったと思いますけどね。
特にゆうみちゃんは、笑いが起きてめっちゃびっくりしてたものね(笑)その顔も可愛いよー。





既にタカニュでOAされていますが、カテコ……あんなものではなかったですよね(笑)


1度目。
全員そのままで、ちぎが「ご声援ありがとうございます」と、退団者、雪組生、初舞台生、袖にいらっしゃる専科の二人と共に幸せに本日を迎えられましたと、ご挨拶。

二回目。
退団者みんなが、一言挨拶。
みきちゃん「皆さんの事が大好き」
あんりちゃん「皆さんの笑顔に出会えて幸せです。」
ももちゃん「幸せな気持ちです。皆さんのおかげです」
がおり「初めてこちら側の立場になりました」と笑いを取って(笑)「夢の様です」
大「この瞬間よ、永遠に……キラキラ」と大も笑いを(笑)
ゆうみちゃん「皆さんの暖かい心、一生忘れません」
ちぎ「目が二つで足りない。この光景を焼き付けます。幸せです。」

三回目。
そろそろアレが来るかなと、客席がいそいそ立ち出しました。
幕が上がると、ちぎみゆが立ってました。
「二人では寂しいので~」と、ちぎがすぐみんなを呼んで、「(初舞台生含めた)108名で無事、千秋楽を迎えられたのが何より幸せ。幸せな気持ちでいっぱい」だと、「次のだいもん率いる雪組もよろしくお願いします」と、ご挨拶。
「本日はありがとうございました!」と、幕が降りまして。
一瞬「?」ってなる私(笑)
もちろん、客席の皆さんもここでは終わらせない(笑)
(更に)嵐のような拍手が凄いテンポで鳴り響きました。


四回目。
今度はちぎ一人。
降り注ぐ拍手の音に一寸照れくさそう。
すぐに「1人では寂しいので~」と全員を呼ぶちぎ。
オケピの方も撤収してしまったので、結構あっさり「ありがとうございましたー」と幕を下ろしてしまい、一寸動揺が広がる客席(笑)


五回目。
もお、ここまで来てなしとかありえない!と客席の皆さんが、更に力強い拍手をすると、少しすると幕が上がりました。
全員が板付きのままだった様で。
やっと「絆・絆」をする気になってくれたちぎ。
……もしかして、本当に(客席が)やりたがっているか試してるの?(笑)

退団者みんな(抱える系のお花の大以外)、花楯をパカッと両手に分けて(笑)
客席はいそいそとスタンバイ(笑)
「最後に初舞台生と組子と、お客様と心を一つに、絆をやりたいと思います」と。
せーの!で、今までで一番大きな声の絆・絆だったと思います泣ハート②

客席も舞台上も、暫く拍手が鳴り止まず……。

「この絆が生まれて三年。色んな方と結んで来た絆が……」と、言葉に詰まったちぎ。
感激して泣くのかっ!と思ったら、笑わされました(笑)
「皆様からの思い、その全てに感謝の気持ちを込めまして……ありがとうございます」と〆たちぎ。


本当ならここで終わりだと思います。
現に「公演は終了しました」と、アナウンス流れましたから(笑)


でも。
どうしても。
ちぎみゆをドン前(緞帳前)に出したかった。


六回目。
鳴り止まない拍手に、シモテからドン前に出て来たちぎみゆ。

更に大きくなる拍手(笑)

……いつから雪組は、星組みたいになったんだろう(笑)
楽しすぎる!(笑)

拍手が収まると、「私ばっかりしゃべってるから……」と、ゆうみちゃんに振るちぎ。
びっくりして「はっ!?」しか言えないゆうみちゃんに、「以上ですね?」とイジワル。
いやいや……となりつつ「私の愛する人のイニシャルはS……早霧せいなさんです♥」とゆうみちゃんに返されてタジタジなちぎ(笑)

「そういうあいさつになるとは……」と、二人して照れまくり(笑)
客席大盛り上がりで、きゃーだのヒューヒューだのはやし立てまくり(笑)

「こうして咲妃と三年やって来て……手のひらで転がされて三年(笑)無事に沢山の方に見守られて二人で卒業する事が出来て本当に幸せです」と。

お客様、組子、ゆうみちゃんに感謝の言葉をいうちぎ。
だけどゆうみちゃんの事を「(私が)嫌だと言っても付いてきた咲妃」と言って笑わせた後、「それは冗談ですが」と言い訳をしたものの、ゆうみちゃんの不穏な空気を感じたのか、「一寸後で怒られそうです」と更に怒られそうな事を言ったちぎに、客席大爆笑でした。

二人で声を揃えて「ありがとうございました!」と言って退場する姿が本当に幸せそうで……雪組ファンで良かった!この二人をこうして送り出せて良かった……と、泣き笑いな気持ちで思いました。


悲しい、切ない、辛い……そんな、ネガティブな気持ちを感じることなく(や、そりゃ悲しくて寂しいですけどね)劇場を後にしました。

外に出るといいお天気(笑)
既に会の方々がガードに立ってらして。取材の足場も出来てました。

ぼっちだったのと、(泣いたからか)一寸疲れたので出待ちはせずに帰りました。


幸せな気分で家に帰りました。
多分、次からの雪組も大好きでいられそうです。

翌日、タカニュで出ていた会見時のちぎに、また泣かされました。

泣くなよぉー、ちぎぃー泣き1




遅筆な上に、ダラダラと長く書いてしまいました。

ここまで読んで下さって、本当にありがとうございました。