95期~心





や……まぁぼやぼやしていた訳でもないのですけど……(笑)

お陰様で、本公二回と新公を観させていただきました。



今回注目したのは、トリプルキャストのルドルフと、マダム・ヴォルフ。
そして黒天使たち!

なにぶん、二回しか観てませんから、ルドルフは、ずんちゃん(桜木みなと)Va.とあっきー(澄輝さやと)Va.を。



ずんちゃんのルドルフは、優しくて繊細で、悲劇の王子って感じがとても出ていて……庇ってやりたい……っつーより、「いじめたい苦笑」(笑)キャラでした。
私の記憶の中では、ぶんちゃん(絵麻緒ゆう)なイメージかな。

あっきーは、結構頑張って王子としての務めを果たして、色々考えている人に見えた。
考えたけど、ダメだったみたいな。
だから、ママにお願いする時、本当に切なくて切羽詰まってて、必死だった。
イメージは、ガラコンの時のすずみん(涼紫央)だった。

どっちも、それぞれちゃんと役を自分に擦り合わせて、「自分のルドルフ」にしていたと感じました。

いつもなら「どっちも良かったけど、好みはこっちかな」とか書くんですが、それぞれ良かったので、今回は書けません(笑)

それくらい、良かったです。
りくくん(蒼羽りく)のも観たかったなぁ。


で。
マダム・ヴォルフ!
もう!うららちゃん(伶美うらら)たら!
なんてことなのっ!美しすぎて、言葉失ったよ(笑)
本気で「マダム・ヴォルフって、没落貴族だよね」と思いました。
娼館の女将にしては、気品が溢れ過ぎてる!
まだ「あなた自身お客取れるよね」って感じ(笑)
歌も、前回のバウワークショップでやった「地声強化」が功を奏して、めっちゃフツーに格好良かった(笑)
愛ちゃん(愛月ひかる)との感じも良かったし。退場する時の笑いに、「娼館の女将」感が出てた。
さすが、演技派!

本当に、素晴らしかった。
なんかねー、ほっとした(笑)


後。
すみません、今回、大本命が黒天使っつー状態で……。
めっちゃ頑張って観ました。
実は、今までの黒天使で一番格好いいと思ってたのは、月組のあさこちゃん(瀬奈じゅん)トートの時で。
やっぱり、当時のダンスリーダーがそのか(桐生園加)で、本当に揃った格好いいダンスだったんですね(個人的印象)。
ので、それ基準。
だけど。
今回の黒天使たちも、ハンパなかった!

なんというか……御庭番衆的な身体能力の持ち主ばかり集めたというか……。
ま、ダンスだからちょっと違うんだけど、宙組自慢の精鋭寄せました的な(笑)

照明が、(当り前なんだけど)トート閣下に当たってるからビミョーに薄暗くて、そして動きが早いから、点呼取るのが結構大変でした(笑)
でも、出色はやっぱりそらくん(和希そら)と、ゆいなちゃん(優希しおん)。あー、でも翔くん(風馬翔)ももちろん良かったし。挙げ出すとキリないから、とりあえずそらくんと、ゆいなちゃん。

そらくんは、正直歌も聞きたかったから、他のお役でも……とか思ってたんだけど、ありがとう、黒天使になってくれてな勢い(笑)
歌の上手さをフィーチャーされがちだけど、良いダンサーだからねー。
たまらんかった。
逆にセリフとかないから、ダンスの表現力と表情が……めっちゃ凄くて。
良かった~。
因みに、ストレートロングのヅラの、無造作感がそらくんらしくて良かったです。


後、ゆいなちゃん。
「優希しおん、恐ろしい子……と思わず唸ってしまう。
なんだ、あのグランバットマンは!うっかりしていたら顔面直撃やん!(知人が観た時、ロケットで帽子に足をぶち当ててたらしい)
柔らかいだけでなく体幹もいいのか、めっちゃアラベスクとか安定しているし、動きは機敏だし。
ちらっと聞こえるところに拠ると、そらくんリスペクトしているみたいで、「ニヤッ」とする笑い方がいい感じに似ている気がする(笑)
本当に、将来有望ですわ。

惜しむらくは……二人とも、宙組子にしては、背が……なんですよねー。



でも。観られて良かった。

900回記念と、1000回記念やっちゃうから、しばらくは観られないんですかね。


















「エリザベート」として、相対的な感想は……地味だな……って感じだったんですが、さすがキャラが立っている作品なんで、あちこち見渡して楽しめましたー。