やっと。
雪組「ドン・ジュアン」観ることが出来ました。

今回、本当にチケ難でギリギリまで観られるかわからなかったのですが、なんとかなって良かったです。







(上演が)関西が後って、あまりないと思うのですが。
もう。色んな方のレポを読んで、評判を聞き、ジリジリと帰ってくるのを待つって、私は初めての体験でした。

大体の内容もわかって、すごいのも聞いていて。
初日なのに……や、(私的)初日だからか、期待と不安で落ち着かない気持ちで、席に着きました。

期待はもちろん、雪組生の頑張りと歌上手たちの力漲る歌と、踊り。
そして芝居。生田先生の演出。
そんな事に。

不安は、「すみれコードギリギリ」って内容。自堕落な主人公に感情移入出来るか、怨みや呪いなんて、ネガティブなワードが沢山ある作品を、宝塚の芝居として(私が)受け入れられるか。
そんな事に。



そして。
期待予想以上のものとなり、不安杞憂に終わりました。

うわー、信じられへん位に悪いヤツ(が主役)やのに、めっちゃ純愛ものやったわー
って、感想です。

はい。
めっちゃ泣きました。

みんな可哀想で。


ドン・カルロ さきな(彩風咲奈)、エルヴィラ くらっち(有沙瞳)、ラファエル ひとこちゃん(永久輝せあ)、ドン・ルイ じゅんこさん(英真なおき)……女達……。
そして、マリア ちるちる(彩みちる)に、ドン・ジュアン だいもん(望海風斗)。

それぞれの愛故に、悲しんだり苦しんだり恨んだり。ま、もちろん嬉しかったり楽しかったりもあるんだけど。
「愛って、難しいなーと、感じました。



意外に、同情出来ないかなとか思ったドン・ジュアンや、エルヴィラの愛も、「ええヤツ過ぎやろ」っていうドン・カルロの愛も、ラファエルの哀しい愛も、自分に正直なマリアの愛も。

ズキズキ心に刺さって来る。



そして、魂の叫びの様な歌と、情熱的なフラメンコのリズム。
男たちの激しく力強い、サパティアード(足踏み)が、身体に響く。


胸が締め付けられる思いで、事の成り行きを見守る。

息が詰まって、いつの間にか涙が流れる。


そんな状態の三時間弱でした。



アクターのパフォーマンスだけでなく。
音楽も、舞台装置も、照明も、演出も、振り付けも、何もかもが秀逸で、何もかもが美しかった。

舞台の規模は違えども、「スカピン」の初演や「ロミジュリ」の初演を観た時の様な、打ち震える感動を覚えました。






色んなことを色々書きたいのだけれど……。

色んな思いが沢山で……。

まだ、こんな事だけしか書けません。

……おいおい書いていきます。