すみません、続きます。作品ごとの思い出を、作品ピックアップしてお話。


新公主演「傭兵ピエール」
トップの出番の多さ、着替えの多さを体験して、こりゃ大変だ、何てすごいことをされてるんだろうと、上級生やトップさんを尊敬したそうな。

で、「ル・プティ」
毎日、自分の気持ちとリンクした。自分の気持ちかアランの気持ちかわからない程に。
忘れられない作品。
「全員退団したら、ル・プティ会しよう」と話しているらしい。

稲葉的初生ともちん「バレンシア」
初ヒゲだったそうで。
…ごめんなさい、全然そう感じなかったわ(笑)
ヒゲには拘りがあるとか。ヒゲは一度付けると止められないとかで(笑)「絞まるんですよ。化粧が巧くいかなくても、ヒゲを付けると大丈夫」と(笑)ヒゲは、男性の象徴だし。大好きです。
…う~ん、残念ながら、日常には、使えないわぁ(爆)
脚本の柴田先生から、「専科枠の役なので心してやって」と言われたらしい。プレッシャー(笑)

「パラプリ」
シャルルの画像が出ると、何故か笑いが起こる場内(笑)
それを受けてか「幅広くさせて頂いてます」と、ともちん。
本当は女性なのに、ゲイを演る…大変だったけど楽しい役だった。
本筋とは関係ないとこだけど拘って、みんなで突き詰めて作ったそう。
拘り過ぎて腰が歪んじゃったらしい(笑)

「逆転裁判2」
ゲームのキャラで。全然ゲームしないから、あわててDSから買ってやってみた。一生懸命トムに付いていったらしい。
ゲームファンでこれきっかけで、宝塚を初めて観てファンになってくれた方もいるそう。
試しにと、中本さんが「ゲームきっかけで、ファンになった方~」と聞くとか何人か手を上げてはった。凄いなぁ。
ちょっと記憶が曖昧なんだけど、エッジワースか最近の教経役が評判になって、「どんな人が演っているんだ」って、検索かけたらシャルルのが出たらしい(笑)
それを知った中本さん、「や、そればかりじゃないんだけど…」って思ったらしい(笑)

で、これまた有名な「カサブランカ」
シュトラッサーは、イケコにしごかれた。「芝居が出来てないとまで言われた」らしい。上級生になるとダメ出しでも叱られる事ってなくなってしまうんだけど、下級生の前ですんごい言われて恥ずかしかったけど、あそこまで言ってもらえてよかった。大切な役になったそう。

キーポイントになったと言う「銀恋」の専務。
「カラータイマーは、石田先生のアイデアです!」と、言い訳じみた事を言うともちん。
初演、再演共普通のキャラだったのに、まさかこんなコミカルなんて…(笑)これはまずいと思った。どう演っていいかわからなくて、ゆうひちゃんに相談したらしい。しかし「ともなら大丈夫だよ~」と、流されたそう(笑)集合日の前日、寝られない程だったが、台本を読んでいたら、突然降りて来たらしい。
よかった。こんな面白いキャラ、ともちんしか出来ないよね(笑)

「華やかなりし日々」
ジークフリド役は、専務があってこそ。
それでも、プレッシャーが強くて。袖でも元気がなくなって「ガリ痩せした」らしい。
いつもは「私は出来る!」と言うタイプだけど、これは自信がなかった。しんどかったらしい。
…これは、正直意外やったわ。てか、ともちんの素に近いキャラだと思っていたし、イキイキ演じてた様に見えていたから。
…役者やなぁ(笑)騙されちまったよ(笑)

「銀河英雄伝説」
色々「@TAKARAZUKA」になってる作品だけど、オーベルシュタインは特にお茶目なキャラになっているところがあるので、「原作ファンには大丈夫ですか?」と聞いてしまったと(笑)

「逆転裁判3」
原作のゲームにはない恋愛要素が入ったので、ゲーム的にはどうなのかと思ったけど、宝塚とゲームを擦り合わせて、良いところで出来た作品だった。

飛んで「風共」
これについては、正直な話が聞けた気がする。
二役演るというのは落ち着かない。シングルで演りたかった。ルネは、下級生時代に演った役なので、そういう意味でもどうかなぁとも。ただ、下級生とむちゃくちゃしゃべれた。上級生になるとあまり沢山の下級生と絡む事がないから、よかったと思う。
最後の公演で、後ろの芝居を教えてあげられた。
そう話してくれたともちん。
色々納得いかない公演だったんだね。や、わかってたけど(笑)
退団してもう一年なのに、まだ怒りがフツフツする位納得いかないキャスティング、扱いだったから、本人であるともちんもそう思って、だけどそれをこらえて臨んでいたんだと…。尊敬するわ。

サヨナラショーでは、「専務」というキャラがあったおかげで、ピリッとなる…色になるので、楽しいショーに出来た。

退団して…。
本当に宝塚の事しか考えてない。宝塚が、男役が大好きで、全てを宝塚中心に生活していた。何をしても芸のコヤシになる仕事。外部のお芝居観たり、趣味を持ったりが役立つ。
私は趣味も何もなくて、ファンから入ったので宝塚の舞台しか興味がなかった。
宝塚が、男役が、それくらい好きで、全てだった。
宝塚を辞めて、どうやって生きていけばいいか本当に悩んだ。男役しかやってこなかったのに、もう二度と出来ない。
屍になっていた。

「屍」という、いささか穏やかでない単語に、場内から笑いが起こる。すると、「本当に、屍でしたよ。」と強調するともちん。
私は本当のところ、宝塚辞めた後、ともちん自殺しないかって心配していたから、冗談に受け取れなくて笑えなかった。
本当に、劇団の上の人は、もしともちんに何かあったらどう責任取る気だったんだろう。

…辞めた生徒の身の振り方なんて知ったこっちゃないって感じかね。不信感MAXだよ。

そんな状態だったので、「自分の出ていない宙組」を観られるか心配だった。ところが、それに勝る宝塚愛があった。一緒に頑張って愛をくれた仲間を観に行くと、やっぱり好きだと思う。
今は、しょっちゅう行っていて花の道にいるファンの方達に「ともちん、また来てるよ」って思われてるかも(笑)でもいいです。
と、だいぶすっきりした様。

宙組って?と聞かれて
組配属からいる組で、それが組の誕生の時で。先生について、出来ないなりにすごく頑張った。生きているって感じた。組の誕生に携われた事を伝えて行きたい。
トップさんが他組から来て個性は違うけど、宙組のエネルギッシュなところはずっとあるなと思う。
と、感動的な良いこと言ったのに、画像が映し出されていたスクリーンをパッと見て、「この顔で止まっていたのか!」と、大笑い。
その「顔」って言うのが、…専務で…(笑)
やっぱりいいキャラやわあ。専務(笑)


退団後のお話しに続きますが、③へ。