本当に、良作といっていいと思います。
「前田慶次」
すっかりハマってしまいました(笑)
初日開けてまだ10日という段階で、すでに(本命様がいるわけでもないのに)4回観劇しました。
これは、すずみんのバウ級の通いっぷりです(ま、後は間が開くんですけどね)
感想を色々書かなきゃなと思いつつ、まとめきれなかったので、箇条書きで書いていきます。
観劇後、思いついた順に書き出したので、順不同です。
もう・・・稲葉には、ツボばっかりで・・・ほんと・・・たまりませんです、はい。
○OPの映像。
初っぱなからやってくれるなぁって演出ですけど、二階席からは、「雰囲気」のみ味わう感じです。
一階席で一度観られたのですけど、上手端っこだったため、「二階席よりは一寸だけマシ」という感じでした。一階センターブロックで観てみたいなぁ・・・。
例の巨人が消えた後から、そーちゃんのテロップ出る間での流れとSEが、ヒーロー物かアニメみたいで、わくわくします。
これで摑みはおkって感じですかね。
○秀吉さまの耳。
初日に、特に気になったんですけど、はっちさん、耳おっきくしてはりますよね?
若干肌の色が違うと感じたんですけど・・・。
ていうか、いつもより耳、正面向いてますよね?
私の勘違いでなければ、本当に素晴らしい役作りだと思います。
○名古屋弁の秀吉ファミリー。
一寸した事なんだけど、なんか、うれしいわ。こんな拘り(笑)
ただ、ネイティブさんが聞いた時、褒めていただけるのか、大阪人の私にはうかがい知ることも出来ません。
○まっつのキズ。
観たとき。「あ、ブラックジャック先生再びだ」と思っちゃいました。
あんなにキズがステキに映えるなんて・・・。
さすがのマツダさんですね。
○そーちゃん(慶次)の小袖。
流石の安土桃山時代(※訂正しました)設定です。
モチーフとかデザインとか、配色とか・・・斬新で楽しいですね。
前にも書きましたが、赤い裃に白い小袖、桜柄で統一したお衣装が、好きです。
あ、秀吉さまにお目通りして、いったん退場した後再び出てきた時の、細かい刺繍がいっぱいの黄緑っぽい素襖も、ステキだと思いました。
あ、まっつの蜘蛛の肩衣もステキですよね。
○松風の轡(くつわ)と手綱。
舞台を観ててですね、ずっと違和感あったんですよね。
馬上のそーちゃんや、厩に松風を曳いていく捨丸に・・・。
2回目に観て気付きました。
松風ったら、轡も手綱も付いてないのね。
鞍の前を持って乗っているそーちゃん、松風の首をぽんぽんして連れていく捨丸。
・・・うーん。
あんなすごい飾りと鞍着けてるんだったら、手綱・・・欲しかったなぁ。
や、私も、何度か乗馬した事あるので、手綱だけで乗るのって、一寸不安定な感じがしてつい、鞍をしっかり握ってしまったりしたんだけど、やっぱり、それは付けて欲しかった。
手綱をぎゅっと絞って、松風の顔が上がって、前足が上がらんばかりに勢いづく様が・・・想像出来るくらいのが観たかったわ。
もう・・・回を追うごとにリアクションが多くなる松風が愛おしくてたまらないので・・・(笑)
○兄のちぎと、妹のせし子。
ええと・・・学年的には正しいのよね?いっこ違いさんなんだよね。
・・・なんだろう・・・初日、びっくりしたの。
「逆だろっ?」って(笑)
せし子って、ものすごいキャリアある感じだからさぁ。
女役になってすごい色っぽいおねいさん専科だしさぁ。
でも、一寸良いな、この兄妹って思った。
ちぎが、なんかやさしくて、せし子がお兄様信頼しているって感じで。
御茶屋の場面の「加奈!痩せたな。」が好きです。
○悪役上等!まっつ出のSE。
まっつの出は、悪役らしく、SE(効果音)が付きますね。
最初の出なんて、すっぽん登場、ロスコ(煙)に足元から照明まで付いて、まさしく「妖怪チックな悪役」って様子でした。
後、カミナリとか。
こういう、記号化された悪役って、楽しそう。
せし子演じる加奈との組んだりで、「本当は辛かったのね」とか思わせる感じで、やっぱり本当は悪なのかな?って迷わせる辺りが、まっつらしいというか(爆)
本当に「陰のS」っぷりにゾクゾクします。
結構濃厚に見えるラブシーンは、ドキドキものですね。セリ下がっていく寸前が、たまりません(笑)
○ともみんのコメディセンス。
・・・さすが、エマエージェンシー元メンバー。
笑いのツボは外しませんね。
二場の「寝たふり」は、毎回笑いが起こっていて、本当にいい間だなぁと思います(笑)
六場終わり、ハケて行く所の一言は、日替わりの様で。
「歯が痛い」とか「お腹が痛い」とか・・・。行きたくないのねって感じです(笑)
私は、ともみん演じる重太夫が、ウソップに見えて仕方がありません。
そして、私は、ワンピースでウソップが一番好きです(笑)
○慶次(そーちゃん)のSっぷり。
全体的に、Sっぷり炸裂な慶次ですが、重太夫の足を「買った!」の場面の慶次が、一番すごいと思いました。
あの、何処まで本気が分からないほほえみと、躊躇無く重太夫のお腹に座ったり、大根でも値踏みしているかの様に足をペチペチしたりするあの姿・・・。
重太夫、本気で身の危険感じただろうなぁ(笑)
○だだっ子慶次。
この作品の、なにがツボかって、そーちゃん演じる慶次のだだっ子ぶりでしょう。
今まで私は、男性の「嫌だ」がこんなに切なくて、悲しくて、愛しくて、ステキだとは思いませんでした。
泣きそうな顔で、姿の見えなくなったまつに向かって叫ぶそーちゃん・・・慶次がたまらなく愛おしかったです。
○殺陣要員(笑)がおり。
がおり演じる「庄司又左右衛門」は、傀儡子の長って役で、慶次に傀儡子の技を伝授して、後敵対して一対一の死闘を演じるって役どころで。
なんかもう・・・格好いいのよ。
そーちゃんとがおりの殺陣って・・・。
「若き日の」の加治織部正さまと文四郎の組み手(というのか)技の伝授のとこ、格好よかったんだよね。
型が決まっているというか、お腰がちゃんと落ちているというか・・・。
そーちゃんが退団した後、和物の継承をどの組がするのか(出来るのか)わからないけど、雪組にがおりの様な役者がいてくれるのは、安心だなと思いますわ。
○重太夫と捨丸。
この二人の淡い恋は、一寸切ない。
重太夫は、多分、自覚無いんだよねぇ。
捨丸は、多分、慶次が好きなんだよねぇ・・・。
でも、色々辛い事が続く捨丸を、怒らせてでも元気にして、なんやかんやでフォローしている重太夫って、優しいと思うし、捨丸も感謝をしてると思うんだよね。
自分のへたれっぷりを引き合いに出しての「逆ギレ?」って勢いの慰めようには、なんていっていいか分からない感じだけどね(笑)
結局、慶次を助けるために自ら命を捨ててしまった捨丸に、その、「へたれ」な重太夫が、お偉い方々かき分けて、駆け寄って、抱き上げて、お母さんの形見のかんざし挿してあげるとこ・・・泣きますね。
男前だよ、重太夫。
悲しい最期だったけど、浮かばれたと思うわ。
○エピローグの本舞台。
そーちゃん(慶次)が、銀橋で主題歌歌っているときの、本舞台。
走馬燈の様に、キャストが在りし日の姿で、そうあって欲しい姿で、順に出てきます。
・・・ものすごく、ベタなんですよ?ありがちなエンディングです。
なのに、泣けてきてしまって・・・。
なんででしょ?
清々しいほどの慶次の笑顔、過去を振り返らない潔さ、でも出会った人びとに注ぐ限りない愛情・・・。
そして、なんだか幸せそうな人びと。
そんなところを感じて泣けちゃったのかな。
ほんま。好きです。
特に、優しい雪丸に手を取ってもらってはにかむ加奈と、幸せそうに微笑む捨丸とか。
それぞれの人生とか生き様とか、垣間見える感じがいいなぁ。
これ、映像になったらもっと感動するかも。
・・・いい映像期待してます、スカステスタッフさま。
なんだか、ここまで書くのに3日以上かかってしまいましたわ。
ショーのは、また後日書きます。
ほんと、今回の・・・ツボに入りまくりです・・・。