いつものことでございますが、走り書きメモと、私の記憶だけで書いておりますレポートでございます。
実際の言葉と違う事もありますが、ニュアンスは外していないつもりです。
そのことをお含み置いていただきまして、お楽しみ下さいませ・・・。
ともちんが、タカラヅカを退団して初めてのコンサート。
稲葉は、2ステ目を観ました。
先月トークショーがあったとこだけど、前回以上に歌を聞けるのが、うれしくて、そわそわ。
会場の「宝塚文化創造館」は、元音校の旧校舎の、講堂だから、キャパが狭い。
10列20席として、200だもの。
そりゃ、チケ難になるわさ。
それも、2ステだもの。
・・・とはいえ、今回、ともちんはあくまでもゲスト格。
なので、メインの方々(ともちん的にとんでもなく上級生)のお客さんも多く。
子供ちゃんが沢山いて、びっくりした。
でも、みんな、お行儀よくて・・・。赤ちゃんもいたのに、「可愛いなぁ」としか思わなかった。
全然ぐずらないのって、すごいわ。
ま、それは横に置いておいて。
こんな小さなコヤで、キャパ以外にまずびっくりしたのが、幕。
中割幕なんだけど、大黒をバトンにくくりつけているパターンのやつ。
はてしなく、手動(笑)
んで、天井高が低い。
んで、上下の余裕がなさげ。たまりもちゃんとあるのかどーか。
裏に抜けたら楽屋あるのかなぁ・・・な、狭さ。絶対早変わりとか無理っぽい。とか思っていたけど、けっこうあった(笑)
始まっても、どこからか薄明かりがはいっていたのか、完全暗転になってなかったし、客席パイプ椅子(の良い奴)だし。
小劇団の公演見慣れていたら、どってことないけど、ヅカ専門のファンは驚いたんじゃないかな。
でも、しっかりホリゾントはあるし、照明機材も揃っているし、音響設備もいいと思うし。
なかなか興味深いコヤだなと、感じました(笑)
で。
一番始めは、この文化創造館の名誉館長であり、今回ともちんを誘って下さった岡田先生と、ともちんの「スペシャルトーク」。
岡田先生ったら、スーツにソフト帽という、ダンディーな着こなしで登場。
ともちんは、白ブラウスに黒の上下。どっかで見た事あるお衣装(私服)なんだけど・・・。足元は見えませんでした。
で、とりあえず座っておしゃべり。「座ったら、見えないんじゃないの!」と思ったけど、大丈夫でした。
岡田先生、13時半も観ていた人が多いのご存じみたいで、「(トークの内容が)被らないようにします」とか仰っていた。・・・おもしろいなぁ。
退団して、4ヶ月経って、落ち着いた?と岡田先生。
「はい。だいぶ前向きに・・・。これからを強く生きていこうと思います。宝塚一本で過ごしてきたので、辞めると『一度死ぬ』みたいな感じになりますね」みたいな事を、ともちん。
一番の思い出の作品は?何本か上げてよ。って言われて、ともちんは、
「宙組発足時のパワーがすごかった。あれは又とないと感じた」シトラスの風。と、退団公演の風共。「ファンの時も観ていたし、アシュレが出来たのは幸せ」だと。で、八犬伝。色の濃い役が出来たのがよかったとか。
岡田先生が、「元々ともは、おっとりしていて素直な人で、悪役の要素が全然ないから、役柄として真逆が出来て楽しいと思うのはいいね」と。
「逆裁3のエッジワースもよかった。とむ(蘭寿)とは違う、逆転裁判の世界を作っていた」とか、「アシュレは、バトラーと違って辛抱役で大変だっただろうけど、映画のアシュレよりよかった」とか、ずいぶん褒めてくれて、聞いている私たちがうれしかった。
今後の話とかもあって、7月のチャリティーコンサート。
元宙組キャストが出るとは、こないだ言っていたけど、どうも同期の紫城るいちゃんも出るらしい。
・・・相手役だな(笑)
岡田先生は、震災の事について、かりさんの話を挙げて、「その時だけの支援ではなく、何年も経って風化しないように、活動するのは素晴らしい」と仰っていた。
MOON SAGA の話も、全国色々回るみたいだから、がんばってねと。
先生は、どうもともちんがお気に入りだったのか、元々褒めて伸ばすタイプの先生なのかわからないのだけど、「悠未ひろには、世界的に活躍して欲しい、ブロードウェイとか、イーストエンドとか、アジアとか。この身長でこの歌唱力で、この体力なら絶対いける」みたいなことを、力説されていた。
「悠未ひろここに有りって宣言してよ」って、「劇団の演出家がこういうのもなんなんだけど、宝塚は惜しい人を辞めさせた」とかまで仰って・・・。
・・・岡田先生クラスの人が庇っても、ともちんの退団は止められなかったんだ・・・って、けっこうさらっと仰った言葉に愕然。
ともちん本人は、にこにこしながらも、恐縮していたみたいで。
大きい身体で小さくなって、可愛いったら(笑)
先生が、腕時計を見て「まだまだおしゃべりしたいのですけど、時間になりましたので、コンサートに行きたいと思います」とかいって、会場がウケている間に「じゃぁ準備がありますからいったん幕を閉めます~。はい、幕閉めて~」って、トークショーが終わった。
なかなかぬるい進行で面白いわ(笑)
第一部は、お着物姿の花園麻里さんと、桐ちゃん(桐さと実)、すみれエコーズのFAST☆FIVEってグループの皆さんが、「レインボータカラヅカ」、花園さん、桐ちゃんで「望郷の琵琶歌」、花園さんが「朱いけしの花」、二人で「私は桃の花が好き」、「愛の歌」、FAST☆FIVEが「未来へ」、二人が「小さな花が開いた」、桐ちゃんが「この世にただひとつ」と、トークを交えて歌いつないでいく。
いやいやいや・・・さすが、元ジェンヌ様。
歌もさることながら、一寸した手の振りとか、舞いとかキレイ~。
この中で、現役時代知ってるのって、桐ちゃんだけなんだけど、すごく見入ってしまった。
花園さん・・・初舞台が・・・私、とりあえず生まれてますって位の時(と言うくらい前)なのに、むっちゃ可愛いんですけどー!流石にお歌には貫禄あるけど、可愛いお衣装着て、昔のジェンヌさんだから小さくて、ホント可愛かった。
「未来へ」では、もう、身体が勝手に反応して手拍子しそうになって(笑)していいもんか一瞬躊躇していたら、お隣の方が、ウズッてしていたので「身体が勝手に反応しますね」って声かけて、一緒にやり始めたら、みんなわぁっと広がって。楽しかった。
桐ちゃんの「この世にただひとつ」は、再演時八右衛門さん再びで、「懐かしい~!!」と思って聞きました。
てか、ホント、格好良い。
「元」男役なのに、全然戻れるんだねぇ・・・。
ステキでした。
で、ともちんの登場~!!
「アランチャ」を、黒燕尾風スーツで・・・(トークの時もこれだったかな?)ピアノ一本で、エコーかけていないマイクで・・・てか、ほぼほぼ生声で・・・。
ともちんに「ヴァレンチノ」って違うかなとか思ったけど、似合っていたよ。すごい、よかった。
拍手を受けて、一寸トーク。
というか、曲説明。
・・・なんだけど。
タイトル、ド忘れしたようで(笑)沈黙があって、「そうですね」とか言いながら、岡田先生がリクエストしてくてくださった・・・とかで「いつか・・・」と「愛の旅立ち」を。
ともちんの生声~!ビバ!狭いコヤ~!と若干コーフンして聞き入ってしまいました(爆)
普段化粧(一寸舞台仕様)で歌うともちん。でも、男前!
ヤバいくらいの男らしさに、くらくらしますわ。
ものすごい拍手の中、手動の幕が閉まっていき、一幕が終了。
一寸した興奮で、ざわざわした中、お隣の方とお話ししながら二幕を待つ。
同じともちんファンで、こないだ会に入ったばかりだという彼女。仲間や~と、内心大喜び(笑)
そんな方と盛り上がっていたら、15分なんてあっという間。
二幕は、全員で「アイラブレビュー」、「夢アモール」、「ビューティフル・ラブ」をFAST☆FIVEが、花園さん、桐ちゃんの女役とともちんが「エル アモール」を、再びFAST☆FIVEが「心の翼」を、花園さんが「セシャルマン」を、桐ちゃんが「今もお前が」を歌い、トークしながらお衣装着て、ともちんと「闇が広がる」を。花園さんがオリジナルの歌詞で「私だけに」を、ともちんが「君はマグノリアの花」を客席降りで。一寸トークの後、「明日へのエナジー」を歌い、最後に全員で「Forever TAKARAZUKA」締めくくった。
もう・・・最初全員出てきたときの、ともちんの大きさに笑けてしまった。
FAST☆FIVEの白川亜樹さん(・・・って、ききちゃんママじゃん!)が、唯一170越えなんだけど、花園さんとかなんて、ともちんの肩にも届いてないんだもの(笑)
その目立ちっぷりで、真剣な真顔で(笑)フォーメーションやってるものだから・・・なんか可愛いなぁとか思った。
男役さんたちの低音も、娘役さんたちの高音も、とてもキレイで、心地よかったわ。
みなさんお衣装替えしていたのだけど、ともちんは、白ブラウスに白パンツ。退団の時にどっかで着ていたみたいな感じ。
ステキです。限りなく。
「エル アモール」では、花園さんがアンフェリータ、桐ちゃんがエバ役でスペイン風のお衣装を着て・・・。途中から出てきたともちんは、もちろんエリオ。赤い燕尾に、金のサッシュ、黒いパンツでマタドール風のお衣装。少し踊ったりして、むっちゃ格好良いともちん。
何度も言いますがチョー上級生の、花園さんや桐ちゃん相手に、恋人見つめる男役の視線を送って、手を取って踊るともちん・・・!!ラストなんて、文字通り、両手に花で(笑)
これだけ客席近くて、ほぼ素化粧の姿でやられたら・・・見てるだけで恥ずかしくなってしまった(笑)
「心の翼」は、FAST☆FIVEのみなさんのソロパートが、一寸ずつあったんだけど、真琴愛さんって63期の元男役さんの声が、特にステキで、フツーに聞き入ってしまった。
たった5人だけど、音に厚みもあるし心に滲みる歌声で、元々大好きな曲だし、感動したよ。
桐ちゃんが、「闇が広がる」をともちんと歌うっていうので、一瞬どっちがどっちをするんやろう?って思ったんだけど、桐ちゃんがすでに黒い系のお衣装を着ているので、・・・ともちんルドだよなぁ・・・と期待と不安を感じつつ、見守る(爆)
前にポスカになったポートレートで着ていた・・・と思う、ものすごいボリューミーな襟の立った、白ブラウスに黒パンツ姿で登場したともちん。
こういう役柄あんまり印象ないのだけど(だからこその不安だったんだけど)、なんかもう・・・すごく良かった。意外にっていったら失礼だけど(笑)、少年に近い青年って感じがしたわ。歴代ルドの中やったら誰が近いやろう・・・。
桐ちゃんのトート閣下も、貫禄があって、良かった。
あんなに身長差あるのに、全然負けてないのがすごいなぁって。
やっぱり、キャリアの差ってあるのねぇって思った。
あ、もう、ほぼほぼ生声聞こえるんだけど、けっこう声を張る「♪王座~♪」ってとこ、ともちん、音割れしていたよ。すっごい迫力で。鳥肌物でした。
「君はマグノリアの花」・・・関係ないけど、このタイトル、「君はマグノリアの花の如く」って思っていました。そんなに長くないのね(笑)
ともちん、これを歌いながら、客席のセンター通路を途中まで歩いてきた。
稲葉にとっては、ビミョーな距離感で、逆によく見えて良かった。
補正とかしていないはずなのに、どうしてあんなに男前な背中なんでしょうねぇ(笑)
で、舞台に戻って、一寸トーク。
といっても、また曲説明。
でも、今度は話の順番間違い(笑)
「私の・・・違う・・・えー・・・」みたいな言いよどみ具合で、客席みんな「この男前が、こんなにぽややんなんて・・・ギャップ萌えやわ」って思っただろうって雰囲気の笑いが起きる(笑)
未来に向かって、強く生きるって言う意味で「明日へのエナジー」を歌いますとか・・・。
もう、大盛り上がりですわ。
本気で泣いてしまいましたよ。
だって、この曲、これからいくらでも聞けるもの。二度とともちんが歌わないってこと、ないもの。
サヨナラショーのときとか「もう聞けないのね」って、ずっとそう思っていて、辛かったんだけど、今日、嬉しくて泣けてきた。
割れんばかりの拍手に、ともちんびっくりしたような、うれしそうな顔して収まるのを待って、上級生の方々を舞台に呼んで、「Forever TAKARAZUKA」を歌った。
ベタなんだけど、こういうシチュで聞くと、ホント滲みるわ(笑)
本当に、「宝塚よ、永遠に」だわさ。
歌の後、ともちんは、「一緒に出演させていただけてありがたかった。宝塚のすばらしさを改めて感じた」と嬉しそうに話していた。
ともちんの事を言って下さる上級生の方が、「身長差が辛い(笑)」とか、「天上が低くなったみたいとか」身長ネタで笑いを取ってくれてましたけど(笑)
これで閉めて、私たちが収まる訳もなく(笑)
もちろん、カテコ。
幕が開くと、心なしか、わちゃわちゃしていた感じ(笑)
桐ちゃんが「ノスタルジックコンサートでカテコ、初めて」って笑っていたけど。
とりあえず、「下級生順に感想を・・・」となって、もちろん、ともちんが喋ろうとしていたんだけど、ともちんはゲスト格なので、FAST☆FIVEの下級生から・・・。
元、娘役さんが「憧れのオーベルシュタインさまと一緒で、テンションも血圧も上がっております」ってややコーフンして言ってくれたり、「今まで一番私が、(身長)高かったのだけど、ともちん一緒でうれしかった」とか、やっぱり身長ネタでいじられていた(笑)
ともちんは、「卒業して間もないけど、宝塚のステキな歌を沢山歌えてうれしかった。」と、本当に嬉しそうに話していた。
私は、「宝塚の男役」である、悠未ひろさんが大好きだし、もちろん、所属外れた「ともちん」って人も大好きだけど、やっぱり、男役であるともちんが観られるってことに越した事はない。
ので、もし、またこういう機会(宝塚の曲とかだけ歌うイベントとか)があるなら、また是非、観てみたいし、希望する。
んで、この「ノスタルジックコンサート」ってのの、クオリティーの高さに嬉しくなったので、また機会があれば、聞きに来たいと思った。
やー、ステキな一日を過ごしました。
終演後、けっこう近くに座ってらした岡田先生に、声をかけられてしまった(笑)
ただ単に、着物を着ていたからなんだけど(笑)
こんなにフレンドリーに接して下さるなんて、思わなくて、なんだか嬉しかった。
一応、岡田先生のファンだしね。
卒業しても、ともちんのこと、気にかけてあげて下さい・・・。
よろしくお願いします。って、切に願ったよ(言ってないけど)。
夢見心地で、お知り合いにご挨拶して、若干ダッシュで帰りました。
明日、仕事なのに・・・ぽーっとして仕事にならなかったらどうしましょ(笑)