やっと観てきました。

雪組!

なんてゆーか(笑)

やっぱり奈穂子ちゃん先生は、すごいわ。

裏切らないね(笑)

前回の花組の舞台セット(外部舞美さん)にはたいがい感動したけど、今回のもよかった。
大道具を作り込むとこと、画像(映像)で見せるとことを、上手く使い分けて流れのスムーズな作品に仕上げていたと思う。
原作が映画なだけに、舞台の上に乗せるのは難しいところがあったと思うけど、本当によかった。


導入部のボールルームの場面なんて!!


まさかの、「王子」そーちゃん登場!!


美しいプリンセスのちぎとゆーがに踊ってる。

おお・・・あゆっちもかわええのぉ・・・。


外国ものとはいえ、現代物でまさかそんな「舞踏会」が見られるなんて・・・ねぇ。


お衣装も、白×シルバーっていう、シャープな煌びやかさっていうか・・・硬質な美しさというか・・・。

そーちゃんに似合っていると思うんですよ。


あゆっちとちぎのドレスも、ほぼ同じデザインで、個性が出るような変化があって。

こーゆーの、本当に好きだわぁ。

ちなみに私は、ちぎのドレスのが、着てみたい(笑)

有村先生も、ホントいい仕事してくれはるわぁ~。



もぉ、演出というか、裏方さん系の話ばかりになるんだけど・・・。


今回、大道具的な装置が少なくて、映像で作っていたのが多かったんだけど、その少ないセットの中で、ヘイリーの自宅の居間がとてもよかった。


三号せりの中に入ってて、いい感じにこじんまりとしていて。

下手側が玄関、上手側に奥の部屋があるであろう、設定で。

ソファと、キッチンカウンターと、キャビネットと、観葉植物と棚があるだけのスペース。


「平凡な家庭に生まれ、平凡な学生生活を送り、平凡な就職をして、平凡な家庭を築き・・・」とあるヘイリーの選んだ平凡な妻、ジョセリンが毎日居心地良く整えているんだろうなと、微笑ましくなるほどの、平凡な家庭の居間。

なにも豪華な物は無くて、でも、あったかそうで。


アメリカの・・・あ、イギリスか・・・の、一般家庭ってこんなんなんだろうなと・・・。

そこで話す会話も一般的で(笑)

iPadで動画見て笑ってる娘とか、新しいミキサー欲しいっておねだりする妻とか。

若干反抗期かな、な娘に無駄に声をかける父とか(笑)(そーちゃんの「フツー」がツボでした←見た人だけ分かって・笑)


ほほえましいったらありゃしない。


対して、オフィスの夜景とか、電車とか、ええと・・・もう色々映像なんだけど、すごいと思った。


某先生のカーテンばっかり見せつけられた目には、本当にくらくらするほどだったわ(笑)


電車は、オーシャンズでイケコが採用していたから、そんなにびっくりはしなかったんだけど、それでも、三号せりの背面に映して、上下に細いモニター?スクリーン?を何本か立てて(あ、太王四神記の炎のとこみたいな装置)、全部に電車が映って動いてるから、怖いくらいだった(笑)


(舞台の)芝居でここまでものが動くってないものねぇ。



あ、後、競技会の場面のモニターもすごく効果的だった。

アレって、別録りじゃないよねぇ・・・リアルで撮ってたよねぇ。


あんな臨場感ってある?って思った。


本当に素晴らしい。



えっと・・・目新しいとこばっかり書いてるので、珍しさに感激したと思われると些か複雑なんですが・・・。



奈穂子ちゃん先生の脚本は、生徒にももちろん、全てに対して(キャラクターとか作品自体、観客、宝塚など)への愛が感じられます。

原作付きなのに、まるで当て書きかのような、キャスティングも最高です。


「悪い人が出てこない」って、これでもかなメルヘンを愛情いっぱいに書いてくれている・・・その心意気がいいと思うのです。

ま・・・愛というか、オタク的見地ともいいますかね(爆)


あら、これ、「めぐ会い」時も書いたかも・・・(笑)


私は決して若くないので、「今時のニーズ」とかいうのは、こそばゆいのですが・・・そういうものを感じます。


そして、作品を発表する度に、「素晴らしい!」を更新する若い技量に感動しています。


宝塚が、100年を迎え、一歩突き抜けた所に行こうとしている・・・。

そのための原動力たる脚本家の一人だと、私は確信しています。


次の観劇は、来月です。


楽しみ、たのしみ。