件の理由(http://ameblo.jp/inaba-neta/entry-11631359004.html )により
最初の30分を観ていない状態での感想なんですが・・・。
ものすごく、おもしろかったです。
もちろん、わはははって系の「おもしろい」じゃないですよ。
「興味深い」というおもしろさでした。
こういう、心理的っていうのか、心の奥底から出る人間の色々を書くと、キムシンの右に出る人いないんじゃね?って思うわ。
え?キムシン心理学てか、「精神医学」を勉強していたの?
私は、若い頃に「なんかよくわかんないけど、知りたい」って純真な?好奇心だけで、そんなことに興味持つ時期があったんだけど、自身が単純なのか、掘り下げすぎると怖いと思ったのか、「アルジャーノンに花束を」を読み切っただけであきらめてしまったのだけど(笑)
ものすごく、ものすごく難しい題材だと思うんだよね。
でも、とっても興味深い・・・。
とりあえず、今原作読み中なんだけど、ま、全然違うアプローチでストーリー展開してるよねぇ。
ここに、キムシンが「宝塚の脚本家」であるってのが出てると思うのよね。
なんといっても、愛があるのさ。
精神科医のジキルは、ある女性の治療をしているのだけど、その女性はジキルの初恋の人だった・・・って、そのあたりから観たのだけど(笑)
マカゼ君がねー、本当に彼女(マリア)の事好きなんだって思う演技で・・・。
もう・・・立ち位置が近い、近いよ・・・(爆)
「隙あらば抱きしめてやる、キスしてもいいかな」みたいな、距離感なんだよね。
あれって、医師としての近さじゃないでしょ?(笑)
その上、なんか、視線が熱いの。
些細なことも見過ごさないぞ的な視線の絡めようなんだよね。
ま、その半分は患者に対する気持ちなんだろうけど。
そんなところもいちいち愛を感じたよ。
でね、ジキルの両親に対する愛とか、マリアのお父さんの彼女への愛とか、もちろん、マリアからジキルへの愛とか。
「愛故に」的なものが色々あって、それ故に精神崩壊起こすほどのことがあって・・・。
でも、最後にちゃんと救いがあって。
本当に、よかった。
あと、マカゼ君の奮闘ぶりも、よかった。
二重人格ってさぁ~、舞台の芝居でするのって難しいんだよね。
役者ががんばっても、孤軍奮闘って感じになるから、一人で空回って客席置いて行かれることがママあるのよねぇ。
でも、がんばっていた。マカゼ君。
全然置いてきぼり感なかったよ。
ベタだと思うけど、ハイド氏(イデー)の時は青いサス(照明)を当てて、変化を付けていたし。
イデーの時は、ほぼ歌ってのも、こりゃまたチャレンジャーやなぁって思ったけど、本当に頑張っていたと思うよ。「上手い」まではもう一息だけど(笑)
個人的に、あのいっぱいいっぱいかんなマカゼ君の歌い方、嫌いじゃないのだけど(時々しゃくる感じのはアレだけどさ)。
ふーちゃんは、安定のヒロインっぷり!
上手いから・・・。
フィナーレのデュエットダンスのドレス、とっても可愛かった~。
お友達役の、みっきとレイラもいい味出していたよなぁ~。
なんか、聞いたところによると、最初の方で、マカゼ君とみっき、腐女子が食いつきそうなことしていたらしいやん(笑)観ていないから知らんけど(笑)。
マカゼ×みっきって、いいよねぇ~。
ずっと続けてほしいわ。本当に(笑)
そうそう。
セット、よかった。
シャープでかっこうよかった。
優しい線が一切無くて・・・。
キムシンのバウとかDCとか、小さめのコヤのセットって、本当にいいなぁと思う。
演出も、もちろん。
こういう(劇場)サイズが得意なのかな。
ま、ヅカの演出家としては、そこ褒められてもビミョーだろうけど。
ああ~!
おもしろかったぁ!
・・・もっかい観たかった・・・。
モノクロのマカゼ君も、素敵。
なんだか、いいと思いません?