はい。
大劇も楽日を迎えたというのに・・・の、「ロミジュリ」Aキャス感想です。
ええと。
べに。のティボ。
・・・べには、いい意味で「台本通り」の役作りだったなぁと感じた。
出過ぎることなく、引きすぎることもなく、二番手として存在感を出しつつ、地に足付いた演技をしている。
発声なんかも研究したんだろうな。いままでよりぐっと聞きやすい歌で、ティボの感情を表現していて。
正しくティボとして生きて死んだって感じで、なんていうのかなぁ・・・。
「ロミオとジュリエット」という作品の中で、ちゃんと生きていたというか・・・。
「本当の俺じゃない」って苦悩しつつ、「憎しみは 俺を突き動かし 気がつくと 拳を握り上げ戦い始めてる」って感じ。
予想に反してイッチャッタ感がなくて、不良少年・・・ではないのだけど、自分の感情を抑えるのとか苦手で、腹が立ったら、すぐ手が出ちゃうってキャラに見えた(笑)
で、ちゃんと、ジュリエットのこと女性として好きなんだなと感じられた。
あれかな。ねねちゃんと恋人役をやったことあるし、ねねちゃんより上級生だからそういう空気が出やすかったのかなぁ。
てか、やっぱり「台本通り」「密かに強く深く 誰よりも愛してきたんだ」ってことね。
結構、好きなティボだった。
てか、べに~!!
やっぱり役者だなっ!
で、マカゼ君。の死。
・・・う~ん。
すごすぎて言葉も出ないよ。
みんなの後ろにそっと出てきて、たとえば佇んでいるだけでも、「あ、今出てきた。」「笑ってるよ~、怖え~。」とか、目の端に感じてしまうの(笑)
存在感をばりばりに出しまくって、芝居の邪魔をするわけでもないのに、そっと、入ってくるだけで、「来たっ」ってぞわぞわする(笑)
「人ならざるものの、怖さと美しさ」が際立ってて・・・。
最初のヴェローナのとこの不適な感じも好きなんだけど、霊廟の場面で、上手花道近くに立ってて、二人が死んでいくのを、にやにや見ているとこが怖すぎて目が離せないって思った。
でも、ロミオとジュリエットも見たいから、結局オペラあきらめたよ(笑)
すごいと思うわ。
てか、すごい。
この役は、マカゼ君の当たり役だと思う。
こないだ友人と話していて盛り上がったんだけど、ぜひ、彼女がトップになった暁には、トート閣下やってほしいなぁって・・・。
いや、ホント。絶対キレイだと思う。
ベン様の、まこっちゃん。
や、よかったですけど?
や、そりゃおこちゃまに見えたよ。
キャラの作り方は、すずみんに近い(ロミオ大好き)んだけど、すずみんみたいにお兄ちゃん系でなく、「弟くん」な感じだった。
ま、それも良し。
それよりなにより、まこっちゃんの歌唱力の高さに舌を巻いた。
上手すぎるわ。
私好みの感情の入れ方というか、耳に心地いいのよ。
そして、可愛い(笑)あ、少年的にね。
ま、これから「歌専科」になってしまうのはもったいないと思うので、色々経験積んで、どの場面でも星組の戦力になるようがんばってほしいな。
95期は、芸達者だなぁとホント、つくづく思うわ。
マー様のガッツ。
あれ?なんか・・・体調でも悪いの?それともこんな感じだったの?
世界の王とか、マブの女王とか、息切れ?してるみたいな聞き取りにくさだった。
キャラとか見た目以前に、セリフの聞き取りにくさが先行しちゃって、私的にはとても残念な結果に感じてしまった。
声の質なのかなぁ。
ただ、べにティボ相手にケンカするとこは、よかった(笑)
なんだか、によによしてしまったけど(笑)
パリスのみっき。
・・・出てきたとたんに、爆笑しました。
「宝塚に・・・それもロミジュリに、スネ夫がいる~!!」って(爆)
なんだ、あの髪型わっ!!
正しく「気取り屋の間抜け」でした(笑)
やっぱり、好きだわ。
みっきのパリス(爆)
愛のどいちゃん。
・・・この学年(の男役)にしてこの可愛さってどうなの?
すっごく華奢で、可愛かったんですけど(笑)
前にも書いたけど、まこっちゃんの愛は「慈愛の天使」って感じではなくて、突き詰めると死と同じ感じで、
人間一人一人にどうのってんじゃなくて、もっと広い視野を持っているというか・・・ヴェローナで大切なのは、「ロミオとジュリエットの恋の成就」ではなく、「キャピュレットとモンタギューの和解」で。
対してどいちゃんのは、「慈愛あふれ」てた。
二人がお互いを見て、「約束の人」だと知って、どんどん近づいていくところとか、結婚するとことか、もう、たまらなく優しいオーラが出てて、指先つま先まで愛があふれていると思えた。
好みとしては、まこっちゃんの、「人ならざるのものの感情」が好きなんだけど、この愛にあふれたどいちゃんの愛に祝福されたロミオとジュリエットって、とっても幸せだったなとか思えたので、この「愛」もアリかなと思った。
で。
以下、シングルのお役の方々なんだけど。
一番、いいっ!って思ったのが、乳母のさやか!
てか、私、乳母ってキャラが好きなんだってしみじみ思った。
やっぱり、「娘を持つ親」だからかな。
ジュリエットに対する気持ちが、たまらなく切なく感じる。
特に今回、それをとても感じた。
あのソロよりも、「私にありがとうなんていわないで」のくんだりで、泣いてしまった。
あれ、いままでの人やってたかなぁ?
「ありがとう!」といって、ジュリエットが抱きついてきたのを、優しく抱きしめて、一寸子供をあやすように揺すってから、「私に・・・」と続けるの。
あの・・・間が、なんともいえないあの愛にあふれた間が・・・ジュリエットと乳母との16年間を物語っているようで・・・涙なしには見られなかったわけで・・・。
いつもおっさんばっかりやっている、「専科有望株」って感じのさやかだけど・・・。
すごい母性を出してくれたなぁと。
でね、実の母との差が、れみちゃんと母とはまた違うベクトルでよく出ていたと思う。
本当に、よかった。
大公の、まさこ。
や・・・最初聞いた時「え?そんな役なの?」って思った。
ちょっと役不足なんじゃね?って。
でも・・・結構難しい役だよね。
がんばってました。
やっぱりまさこは、立っているだけで押し出しがいいので、このヴェローナで一番地位の高い人ってのが一目でわかるのはよかったな。
ただ・・・じゅんなの歌唱力の高さが際立ったよなって思った(笑)
や、よかったよ・・・ほんと。
ロミオとの関係性とか、なんか、じんわりした(笑)
モンさん両親。
なんか・・・キャピさん両親より夫婦仲良いと思っていたのだけど、そうでもなかった?
霊廟の場面で、ロミオの亡骸見て泣き崩れた妻に差し出した手を、ペシッてはらわれていたよね、父。
一寸可哀想って思ったんだけど、夫婦間で色々あったんだろうね(笑)
みきちぐにしては、大人しいいんしょうだったなぁ。てか、出番少ないのよね、この役・・・。
母は、息子溺愛って感じのあっこにゃん。
有終の美を飾っておりましたね。ああ・・・もったいない・・・(笑)
キャピさん両親。
ヒロさんのお父さんって、なんかリアルだよねぇ・・・。
どれだけ外で立派に振る舞っている人でも、うちに戻ったら・・・って感じ。
妻には相手にされてないし、娘もいうことを聞かないしって(笑)
ソロの途中で段差のとこに腰をかける仕草に、とてつもなく哀愁が漂っていて、切なかった。
さすが、キャピ父専科(笑)
母は、更にあばずれというか、冷え切った夫婦になっていたなぁ。
てか、「愛したことない」って程度じゃないでしょ。旦那のこと、嫌いでしょう?って感じ。
どっちのティボにも嫌われて、一寸可哀想だったよ(笑)
ま、マカゼ君ティボには、ハナから相手にされていない感じだったけど、べにティボとは、それなりに関係していて、段々うざがられたって感じだったけどね(笑)
こういう女にはなりたくないって、ジュリエットだって思うだろうって感じ(笑)
や、それが正しい役作りだと思います。
あ、今回のとーかちんが着ていたドレス、ステキだねぇ、とても似合っていたよ。
でね、今回アンサンブルで目立っていたというか、目を引いた人・・・。
それは・・・ほねっこです!
や、初演の時も、ほねっこのシケとポニーテールの男前さにくらくらしていたし、いろんなとこで注目はしていたのだけど・・・。
今回のほねっこは、半端ない格好良さだったよ!
いろんなとこで目が行って仕方なかった。
なかでも感動したのが、霊廟でこう・・・徐々に両家が和解して行くとこ。
一寸躊躇ってから、走って行って、泣き崩れているキャピさんの女の子に手を差し出すの。
最初女の子はビクッてなってるんだけど、ほねっこの誠意を感じたのか、手を取る。
と、信じてもらえた(か、許してもらえた)ことに感極まって、手を握ったまま泣くの・・・。
なんだ、このドラマは!ここで一本ショートショート書けそうだよ(笑)
なんだか、感動してしまって・・・(笑)
3回目は、けっこうここ見ていたりして(笑)
いいねぇ。
ほねっこ。
推しますわ(笑)
あ、もちろん、れんた、わんこ、海君のドラマも観ているよ。
仲間にしれてリンチされてもあきらめなかったんだね。
お?れんたって、実はこっそりわんこのこと好きだった?
ロミオたちの分も、現世で幸せになってねって思うねぇ・・・ええ。
あと、紫りらちゃんが、2幕に入ってからだったかな?モンさんチームとキャピさんチームとの争いのところで、なんかすごいリフトをして(されて?)いた。あの子、「太りすぎだ(@オーシャンズ11)」っていわれていたけど、身が軽いのね。
びっくりして、思わず隣の連れを肘でつついてしまったよ。「観て!」って(笑)
やー、本当によかった。
やー、観られてよかった。
さ、次は月組だな。
あっ!
チケまだ取っていないよぉぉぉ。
日程だけでも決めないとなぁ・・・。