標高380m・比高200mの加勢木城(鳥取市佐治町大井)は、蛇山城とも呼ばれる
加勢木に在り、岡部平十郎と伝いし武士在城せりと。是岡部六弥太の支族なりと云伝えたり。当時百姓系図を所持しける由近来零落して今其有所分明ならず。(因幡誌、八頭郡誌)
この蛇山城主、岡部平十郎はどのような背景のもとに、加勢木に城を構え、何時頃から何時頃まで力を持っていたかも不明であり、佐治氏のこの谷の経営に関係があるのか、山名氏の関係か、景石氏の関係なのか全く不明である。中世の何時の頃か力を失って加勢木に帰農した。
その岡部の嫡流は現在「村上」を語っているが、これは近い時代に大水村上家から人が入った際に、先方の姓を持って入籍してきたものらしい。他に一族で岡部姓を語るものが二軒ある。村上家の系図と若干の遺品が伝わっていて、鎧とそれを納めた鎧櫃、槍の穂先は現存、系図はずっと以前に焼失したらしい。
(※佐治村誌より)
山麓に川がある為、大幅な迂回を…
かなり離れた場所から川を渡り、踏み跡があるのを幸い、川の南を西へ…
谷間に続く山道を進み、山中へと吸い込まれて行く…
途中、かなりの薮と険しい斜面を越えた後で気づいたが、どうやら鉄塔への作業道があるようだ
ようやく尾根へ辿り着き、南へ登る
と、岩盤までをも切り崩した堀切
その先は、尾根を自然地形のまま利用したような曲輪…
多少薮が開けた場所の曲輪
そして、さらに堀切が
西側斜面に、巨大な竪堀
尾根続きの南を断切る堀切
堀切の北に、荒れ果てた主郭
下りは作業道を利用した
加勢木城遠望
軌跡ログ
旧八頭郡佐治村の城
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