こんばんは
ジングルベル・ジングルベル・鈴が鳴る~
今日は楽しいクリスマス! イエィ
なんか楽しくなってきた
いなです。
クリスマスになると
ほぼ毎年思い出すお客がいます。
いまから約12年前のクリスマスの日
私は京橋のタワーマンションの販売に携わっていました。
当時は不動産経験が3ヶ月くらいのド新人で
「飛び込み部隊月光?」(笑)とかいって、
専務直属の精鋭???10人で部署を作り、
飛び込みやTELアポ中心の営業活動で個人成績を争いをしていました。
現場の近くにある、築20年くらいの分譲マンションに
それまで2回くらい訪問して、仲良くなった一人暮しのおばあさんがいたのですが、
クリスマスの日に、私へのプレゼント代わりに
モデルルームまで来てもらえることになりました。
(※これでも集客1件という成果で、わずかながら一応評価されていました。)
ご年齢は当時80歳くらいだったのですが、
モデルルームを見たあと、大層、上機嫌で
物件自体やマンション内にできるクリニックを
気に入っていただき、
先輩のクロージングのうまさもあって、
なんとその場で「申込み」をされたんです。
(※ちなみに25階の2LDK、広さ約60㎡、価格約3800万円のお部屋を申込みされたのですが、
竣工までに今のマンションを売って、不足を現金で充当する停止条件付き契約のお話でした。)
当時、申込証拠金は10万円だったのですが、
おばあさんは自分自身まさか「申込み」をするとは思ってなかったみたいで
担当の私に「あとで家まで、10万円を取りに来て」
と言われモデルルームを去られました。 (その時夕方の6時くらい)
業務終了の8時頃、12月にしては珍しい小雪が降る中、
私は小躍りでおばあさんの家に向いました。
(※当時,飛び込み集客のお客で契約した場合、
歩合の掛け率がチラシ集客の約3倍と高額だったんです。)
おばあさんの家について、インターホンを鳴らすと応答がありません。
「おかしいなぁ?この時間になっても帰っていないなんて」と思いながら、
上司に不在の報告をして、再度、9時ごろに伺うことにしました。
(きっと、おばあさんは友人にマンションを買うことを自慢しにいったんだろう。)
9時ころ、さすがにもう帰っているだろうと思い、インターホンを鳴らすと
まだ応答がなく帰っていません。
「うーんおかしいなぁ」でももうそろそろ帰ってくるだろうと思い、玄関先で待つことにしました。
おばあさん宅は10階で廊下が外部に剥き出しになっているタイプのマンションなので、
冷たい風が直接体や顔にあたり
ものすごく寒かったのを憶えています。
そのうち10時、11時と時間が過ぎていってもおばあさんは帰ってきませんでした。
終電が近づき、仕方なく留守電におばあさんへのメッセージを残し、
途中に買いにいったコインセチアの植木を
玄関先に置いてその日はおばあさんの家を後にしました。
次の日、私が報告もかねて本社に出勤すると、
モデルルームにいた販売支援の女の子より電話があって
おばあさんがコインセチアを持ってきて、一方的にキャンセルの申し出をしにきたそうです。
私は訳がわからず、本社からおばあさん宅に直行すると、
おばあさんは「帰って!しつこいなぁ!」といきなり叱責です。
「しつこいなぁ」っておばあちゃん何で?もしかして中にいたん?
そうや!あんたがおったからテレビも見られへんかったやないの!
とにかくもう来んといて! あれはもうやめるから!
それから 約2時間、説得を試みましたが、おばあさんの気持ちは
かわりませんでした。
その当時は、おばあさんにとても腹が立ってましたが、
今思うと、虎の子を吐き出してしまうおばあさんの気持ちを考えられなかった、
私の未熟さを理解した、よき経験でした。
きっとおばあさんは、年長者の見栄とモデルの華やかな雰囲気に推されて
申込みをしたのだと思います。
でも、家に帰って、冷静に現実を目の当たりにすると不安になってしまい
居留守とキャンセルと私への罵声に変わってしまいました。
当然といえば当然です。
でも、このあと何年か後に、この経験が生きてきました。
それはまた別の機会に、このブログで綴れたらと思っています。・・・・
いつまでも忘れられない、いつかのメリークリスマスでした。