息詰まる頭脳戦とは、こういう
ことを言うのでしょう。
それが『扉は閉ざされたまま』
（石持浅海著 祥伝社文庫）です。
いきなり殺人シーンから始まり、
そのトリックがわかってしまってから
スタートします。
大学の同窓会で七人の旧友が
ペンションに集まり、主人公である
犯人は客室で事故を装って
後輩を殺害。
外部からは入室できないよう
現場を密室として閉ざします。
自殺説も浮上し、犯行は成功
したかに見えたのですが、
旧友の妹だけが疑問を抱き
探偵役として推理をしていくと
いうお話。
果たして、主人公が後輩を
殺した理由とは？
そして、わざわざ「密室状態」を
作ってまで死体の発見を
遅らせる理由とは？
臨場感あふれる心理描写を
中心に展開していくストーリーは、
手に汗握ること間違いなしです。
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