ものすごく切ない気分になります。
胸がキュンキュンします。
もう20年くらい前に書かれたのですが、
ものすごく好きで年に1度は読み返す
小説が『満月』(原田康子著 新潮文庫)です。
アイヌの老婆フチの魔術によってタイム
スリップして、北国の街に現われた
三百年前の侍と、現代的な女性教師との
恋愛を描く長編ロマンティック・ファンタジー。
ベタな設定と言ってしまえばそれまで
なのですが、主人公の女性教師の前に
現れた侍を好きになっていくまでの
過程がすごくいいです。
まだ昭和の時代に書かれた作品なので、
時代は感じますが、それがまた、
物語を盛り上げています。