驚いた方も多いのでないでしょうか、ラーブ英EU離脱担当大臣が辞任しました。
おかげで、英ポンドは大混乱です。ポンドを買い持ちにしていた人も多いでしょう。
何となく昨日までに内閣で合意したと聞いており、不穏な流れも特に感じられず今日を迎えたので
ポンド円は148円台から144円台へと一時4円近くも下落しました。
さらに、イギリスのメイ首相が議会で演説しています。
メイ首相は「IT’S THIS DEAL,NO DEAL,OR NO BREXIT AT ALL」と言っています。
EUに対して、この合意案か、EU合意なしの離脱か、EUから離脱しないかだと議会で主張しているわけです。
ラーブさんが辞めたらイギリスのEU離脱の交渉は誰がやるんですかね?と突っ込みたくなるわけです。
なんでそんなことになったか…
BREXIT(英国のEU離脱)はそもそも何だったでしょう。
イギリスはEU加盟国です。裕福なドイツやイギリスは移民を多く受け入れなくてはいけないルールになっており、安い賃金で働く移民たちのせいでイギリス人の雇用が損なわれたり、治安の悪化につながっているとの意見が多くあったのです。
EUから離脱すれば、移民たちから雇用を取り返せたり、治安の改善につながると考え、イギリス国民の過半数が国民投票でEUからの離脱を選択しました。
しかし、関税の問題が出てきます。(これが最後までネックになりました。)
北アイルランドはイギリスの領土であり、当然北アイルランドもイギリスとしてEUから離脱します。問題は、北アイルランドと陸続きの隣国アイルランドがEUに残るため、イギリス領北アイルランドとアイルランドとの間で国境を設置して、関税をかけなくてはいけないことになります。
<EUからの離脱シナリオ>
①イギリスは、EUからは離脱するが、EUの関税同盟には残留する。
⇒人(移民も含む)、物の移動を現状維持し、引き続き自由
②イギリス領北アイルランドだけ、EUの関税同盟に残留。
⇒移民を制限可能も、北アイルランドの港で関税手続きが繁忙となる。
③合意なく離脱。
⇒移民を制限可能だが、関税によるインフレや有名企業(グローバル企業の本社、拠点)を失うことで経済に明らかな打撃がある。
④離脱しない。
⇒特に被害はない。ただ、あの国民投票なんやったん?って与党保守党が窮地に追い込まれる。
メイ首相の離脱案は①です。
移民を制限するためにEUからの離脱を決めたのに、離脱の合意をするために移民制限を放棄して妥協するのは支離滅裂ですよね?
これには、閣僚の反発が避けられませんでした。
イギリスのEU離脱を主導したジョンソン氏(元ロンドン市長)は、メイ首相と意見が合わず早々に閣僚を辞めました。
先日は、運輸相だったジョンソン氏の弟も「支離滅裂なメイ首相の離脱案に賛成できない」と辞任しました。
そして、本日のラーブさんです。
教の件で3.5円も下げました。ポンドは目先は軟調に推移するでしょう。
ただ、忘れてはならないのは、売りすぎには注意です。
私は、148円台で売った分のカバー(買戻し)は145円で既に済ませました。
私の計算上では、142~143台円のポンドは大人買いです。
※このブログでは、あくまで自身の相場観に基づいた意見を紹介しています。
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