みそと体質(一輪の花) より転載

http://blogs.yahoo.co.jp/erath_water/62928028.html



秋月辰一郎先生の医観遍路




長崎原爆の被爆医師の秋月辰一郎先生の聞き書きによる自伝、「医観遍路」という本に、『みそと体質』という随筆がありましたので、紹介させていただきます。(西日本新聞社の記者が、秋月先生のご自宅と病院に通って、直接お話ししていただいた内容をまとめたものです。)


みそと体質

医観遍路 秋月辰一郎 西日本新聞社 平成5年

「みそ汁を飲む人ほど胃ガンになりにくい」 元国立がんセンター易学部長平山雄氏がこのような統計調査を発表されたのは、約10年前のことです。私は医師となり結核で倒れたあと、ずっとみそ汁を基本とした食生活を続けました。これを理論付け、昭和39年初めに「体質と食物 健康への道」を出版しました。

私は大学教授のように、研究室で実験をしたり、学術論文を書く学者ではありません。
医師として病人を診察しながら、自分自身も病気に悩み続けた者です。私は生まれつき虚弱体質で、三十歳まで生きることができるだろうかと危ぶまれていました。
父母は「栄養、栄養」と言って、卵や肉、牛乳などを私に食べさせてくれました。しかし一向に丈夫にならず、胸膜炎や結核と大病にかかってきました。私は食事の内容を変えることで、体質を変えていくことが必要と考えました。

そして玄米食、ワカメのみそ汁、野菜類を主体とした食事をとり続けました。
原爆が落ちた後の過酷な条件のもとで、私と一緒にい働いた人が誰も重傷の原爆症にならなかったのも、この食事のおかげと信じています。
私は、近代医学を否定するものではありません。薬も手術も必要です。
ただ、病気にかかりにくい体、かかっても治りやすい体、薬がよく効く体をつくっていくことが大切と考えています。

がんにかかって死んでいく人、助かる人の差は、体質によるところも大きいのです。
体質は、親から引き継いだものと、新しくつくられていくものがあります。これを決めるのは食事の内容だと思っています。
私は体質を変えていく基本になる食事は、「みそ」だと信じています。みそは日本の先祖が伝えた、偉大な食品です。日本の気候風土に合い、栄養もあってアルカリ食品です。
消化も良くこれに豆腐、ワカメ、油揚げを加えると栄養価も高くなります。

私は三人の娘を育てるとき、朝は必ず麦飯にみそ汁を食べさせました。変色のくせをつけさせないことに、役立ちました。
三人とも元気な母親になっています。牛乳を飲み、バターを食べるのはよいことですが、私は朝のみそ汁一杯をずっと飲み続けることが健康、不健康の分かれ目と思っています。

ずっと後の話ですが、懐石料理で有名だった辻嘉一さんから「包丁余話」という本が送られてきました。読んでみますと「鳴門若布」という題で私の本の内容の一部が取り上げられていました。
辻さんは、テレビや雑誌の料理番組大変有名だった人で、私はびっくりしました。
「秋月先生は、ワカメのみそ汁が体にいいと書いておられる。ワカメは簡単に手にはいるので、ずっと食べていると体調がいい感じがする」と書かれていました。


以上、転載させていただきました。


医食同源。日本人には、日本人が生み出した知恵の塊の食材が必要不可欠だと事ですね。
これから私たちは、それをもっと実感するのでしょうね。

私は妊娠してから(正確には自宅出産を決めてから)毎日味噌汁を食べています。

味噌にもこだわっていますが、醗酵させているかいないかで、味噌汁の味がぜんぜん違う!!
市販の500円以下の味噌は、ほとんど火を入れているので、醗酵はしていないそうです。
せっかく味噌を食べるのに、それでは意味がありませんね(泣)

安いには安いだけの理由があるってことか。。。


今年は味噌作りにもチャレンジしました!!
半年以上・・できれば一年はおいて、食べたいです。
一年分の味噌を毎年手作りするように、生活するのが理想♪
できれば、大豆も作りたい!!