Dark side of the moon -8ページ目
灯りを消して 息をとめればとても簡単
目を閉じても いろんなものが見えるだろ?
声をひそめていても みんなは 笑っている
とてもいい感じ とてもいい感じ
温度がまるでない
鼓動は速くなり 頭のなかは とても透明
君は 少しおかしいんじゃないか?
眉が目の下についているぜ
額にあてて 深く飲み込めばいつも安心
耳をふさいで いろんなことが聞こえるだろう?
喉が乾いていても 言葉は 逃げていく
とてもいい感じ とてもいい感じ
温度はまるでない
鼓動が速くなり 頭の隅に いつも困惑
僕は 少しおかしいんじゃないか?
鼻が 口の下についているぜ
めまいはひどくなり 胸の奥は とても新鮮
君は とてもおかしいんじゃないか?
とてもいい感じ とてもいい感じ
忘れることはないだろう
苦し紛れ 汗をかく 緑の蛍光灯
煩雑 応報 猫の舌 乾いていく粉末の匂い
計画的沈黙 こする目 神経裁断方法
純然 皆目 囲碁の沙汰 騒いでいる週末の夜に
証明はいらない 不浄な気持ちを漂白
染み抜きに 消されていく 笑うような児戯
眼の隅に 浮かぶ 媚びているようなもの
絶対に 姿を見せない 本当の君を覗いている
笑う前歯は長い 口元に浮かぶ
君は僕を好きになることは絶対ない
あきらめ 眼鏡 薄い皮が邪魔をして
君は遠い せめて櫂に 頬張り
線が晴れる人 有名な幽霊 妄言
君は 嘘ばかりついて みんなを楽しませる
僕だけ 葬ろうとするのに
苦し紛れ 夢を見る 安全な無視
逸脱 待望 顎の方 少しだけ許してくれれば
常勤の麒麟 背面の冷笑は 気がつかないふり
あぶりだされて ひきつる 矮小
証明の紛失で 失う立つ瀬
完全に 拘束された 9月の約束
そこに見ているのは長雨のなかの感傷
騒動の中心に 据えられた 反響する哄笑
犬にさらわれていく 手帳の中の 行軍の文字
最低の疾患に 直腸の触診
問題をすべりぬける 乱雑な共通認識
道に寝そべり 空に拝聴 貪欲な負債は
解消するべきで 雷雲
ぬいぐるみのなかには こどもの歯
なんて言ってみるのは 夜がとても長いからです
昨日久しぶりに 君の夢を見ました
まだ髪が長かった頃で 君は珍しく笑顔でした
今出川の空はいつもどんよりしていて
秋だけぬけるようにとても青かったのを覚えています
こちらの空はなんだか白々していて
どうも寝不足にうなされているような気がします
こうやって 秋に 身を委ねて
煙草を吹かしていると
笑った顔は 君が一番素敵だったかもしれません
僕のこと 跡型が無くなるくらい
僕が消えてしまうくらいに
君は忘れてしまっているかな
君のこと 僕が半分になるくらい
僕が 僕でなくなるくらいに
僕は 忘れていくのかな
眩暈がするくらい青い空から
何か一筋のものが伸びてきて
私の額に すっと 刺さればいいのに
その何か一筋のものが私の何かを
少し 吸い上げて
私の からだがほんの少しだけ
透けて見えるように なればいい
そしたら 凛とした風や
夏に はしゃぎすぎて 少しはにかんだ木漏れ日が
私のからだを すり抜けていくようで
私は 何かに溶けだしそうで
ちょっと 素敵だと思うのです
これまで積み上げてきた 嘘や痛みも
みんなに見透かされて
何か清々した気持ちになれるような気がするのです
たいせつなものと 信じて ずっとしまっていた
つまらないものを
誰かが たかがそんなものと 笑ってくれる
気がするのです

