夏の夜のこと | Dark side of the moon

Dark side of the moon

どこにでもある意味の恒久的不在

痛みが歩いてくる音が聞こえる

目を閉ざしても 耳を塞いでも

その音は ゆっくりと近づいてくる


千の言葉が 雨のように降り注ぎ

柔らかい場所を傷つけたり

傷をかばったり 深く突き刺さったりする


遠くに見えた君が隣で笑っていて

驚いたら逃げるように消えた

そんなに急ぐこともなかったのに


君だけを見ていたわけじゃないけど

気がつけば何も見えなくなっていた

こんなにも夜が暗いなんて知らなかった

星の明かりだけでは

手がかりさえもつかめない


痛みが去っていく姿を見送って

心砕いても 口をつぐんでも

君がいない そっくりな僕だけがいる


千の言葉を 投げつけても

僕は君を包み込んで

癒すことすら あきらめていたりする


近くにいたはずの君が遠くで振り向いて

その顔は笑っているようで泣いているようで

そんなに憎むこともなかったのに


君だけの夢だったわけじゃないけど

気がつけば目を覚ましていたから

朝がこんなに眩しいなんてしらなかった

朝日に目をやられて

追いかけることさえできない