痛みが歩いてくる音が聞こえる
目を閉ざしても 耳を塞いでも
その音は ゆっくりと近づいてくる
千の言葉が 雨のように降り注ぎ
柔らかい場所を傷つけたり
傷をかばったり 深く突き刺さったりする
遠くに見えた君が隣で笑っていて
驚いたら逃げるように消えた
そんなに急ぐこともなかったのに
君だけを見ていたわけじゃないけど
気がつけば何も見えなくなっていた
こんなにも夜が暗いなんて知らなかった
星の明かりだけでは
手がかりさえもつかめない
痛みが去っていく姿を見送って
心砕いても 口をつぐんでも
君がいない そっくりな僕だけがいる
千の言葉を 投げつけても
僕は君を包み込んで
癒すことすら あきらめていたりする
近くにいたはずの君が遠くで振り向いて
その顔は笑っているようで泣いているようで
そんなに憎むこともなかったのに
君だけの夢だったわけじゃないけど
気がつけば目を覚ましていたから
朝がこんなに眩しいなんてしらなかった
朝日に目をやられて
追いかけることさえできない