ゴールデンウィークだから | 観ザル、喰わザル、行かザルの記

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この年になってのあれやこれや、見聞き食べ行きなどのことを徒然書き散らしてみるブログ

映画鑑賞って、DVDだけど

ゴールデンウィークの語源は映画業界から




「フューリー」
第2次大戦末期のヨーロッパ戦線
ナチスの組織的反攻もゲリラ化しつつあり…
と、いう戦況下が舞台

ゲリラ戦が戦闘で最も性質が悪いのは
前に述べたとおり

全体的には勝っていても
局面局面には細かい勝ちと敗けが入り組んでいる

この作品でも勝ちがあったら
次のシーンは敗けのシーンだ

戦争とはそういうものだ
それ以上でも以下でもない

一台の戦車のクルー4名
回想シーンとかを殆ど織り込まずに
あくまでも進行中のストーリー上だけで
キャラクターを表現する

最初には粗暴としか思えなかった
連中それぞれを
最後のシーンに差し掛かる頃には
すっかり好きになってしまっている

それでもみんな死んでしまう

歴戦の腕利き達だが
それでも、だ




最終的に戦局が勝利か敗北かなんて
戦っている当事者には関係ない
殺さなければ殺されるまで
という刹那的な真実しかない

観た上での教訓や感想なんて
「戦争はやってはダメ」
それ以外にない

こうやって野垂れ死ぬリスクの低い人間が
戦争を選択し、戦略・戦術を考え
命令を下す

だからもっと正確に言うなら
「自分が当事者になる戦争はやってはダメ」
ということだ

戦争に得るべきものなんて
何もない