焚火は消す派
~完璧過ぎるその幕開け~
ネタバレレベル★★☆☆☆
バリ中です。
いきなりですが皆さん、物事なんでも1番初めって大事ですよね。
ゲームでいうとオープニングやプロローグがそれにあたります。
ドラクエには序曲という他の追随を許さない圧倒的オープニング曲がありますが、その後のプロローグも毎回様々な演出を凝らし、僕らを冒険へと掻き立ててくれています。
で、そんな中で僕が1番好きなプロローグってのが、
やっぱりⅥなんですね!まず夜ってのが良い。虫の声だけが響く静かな始まりなんですよね。
主人公は最初寝てて、隣の美女が呼びかけて起こしてくれるんですが、何かボタン操作をするまで目を開けないんです。この辺細かい!
僕レベルになってくるとしばらく起きないです。その間ずっと待ってくれている美女との空気感を楽しみます。話進めると何かゴツいモヒカンが森から飛び出して来るし。
と、まあ開始早々、旅の途中のような場面から始まるのが特徴的なんです。僕らプレイヤーからしたら、他2人の名前も知らないわけで。
「え?なになにどういうこと?」
と、何もわからないこの状況が、逆に僕らをグッと世界の中に引き込むんです。
あとここで忘れちゃいけないのが、焚火を調べると火を消すか選べるんですよね。
話に何ら影響は無いんですが、何か良い。うん、なんか良い。山火事になったら大変だし!
さて、崖で謎の美女が笛を吹きます。この時の笛。教会や神殿のテーマのアレンジになっていて、たった十秒弱のメロディなんですが、1度耳に入るとずっと忘れない不思議な音色なんです。
で、なんとドラクエXで約20年振りに使われています。同じく笛の音色として。
聴いた瞬間に「あれだ!」ってなって痺れました。
で、そんな笛の音に呼び出されたのはドラゴン!
多分パッケージのこいつです。僕らを背に乗せると、何回か鳴いた後に飛び立つんですが、その最後の鳴き声が終わるか終わらないかの際で突如流れる「敢然と立ち向かう」!!そして向かうは魔王の城!
コナンの記事でも熱く語りましたが、僕はBGMのカッコいい入り方にめっぽう弱いのです。
この流れには思わず「うおおお!」と声が漏れます。
始めてすぐに意味もわからないまま魔王の城に乗り込まされるプレイヤーを、熱い演出によって「よ、よくわかんないけどとにかくやってやるぜ!勝つ!!」みたいな気持ちにさせてくるんです。
降り立った場所は絨毯の赤が強烈な広間。
先ほどの勇敢なBGMから一転、魔王のテリトリーに入ってしまった不安を煽るような不気味なBGM「戦慄のとき」
サスペンスチックなメロディの所々に、リズムを乱すような不安定な音が入っているこの曲。
これは多分、忍び寄る魔物の足音や笑い声を表現しているんだと思うんですが、どうでしょうか?すぎやま先生。
と言ってもこのプロローグでは魔物は一切出ません。あっという間に、いかにもな扉にたどり着きます。
ズンズンズンとゆっくり開いた扉の中は、シャボン液みたいな靄で何も見えません。だが僕らは行くしかない!
1回も戦闘してないけど、大丈夫なんですかね?
案の定、入った途端に身動きの取れなくなる3人。不気味な靄の中、玉座にふてぶてしく鎮座する大きな影ムドーによって、我々は宙で弄ばれ、やがてひとりひとり呪文によって消されていきます。
美女が消え、モヒカンが消え、そして……
「うわああああぁ……」
「なんだ夢か……」そうだ、僕は山頂の村ライフコッドで可愛い妹と二人つつましく暮らす一青年。そんなドラゴンだの魔王だの、大それた夢見たもんだ。村はもうじき祭だ。今日も準備に忙しいんだ。
でも何か、リアルな夢だったなぁ……
まあいいや、ターニア、行ってきます。
家を出ると、目に射し込む日の光が眩しいや!さあ、ここまでがドラクエⅥのプロローグとなります。
俗に言う夢オチです。
しかし緊迫、興奮、絶望感、平和、目まぐるしく変わる場面に、こちらも本当に夢を見せられていたような気分。
この辺、主人公と心情がマッチして、すんなりと物語を始めていけるのではないでしょうか。
あとこのⅥはスーファミ時代のほぼ終盤に発売され、
前作Ⅴの「ファミコンが若干背伸びした」状態から劇的な進化を遂げ、「スーファミの完成形」と言えるグラフィックやBGMに仕上がっています。僕はこのドラクエⅥが「ドットの究極」だと今でも思っています。
残念ながら僕は世代的にリアルタイムでは無かったわけですが、Ⅰからずっとプレイし続けてきた人は、多分このⅥのプロローグで感涙なんかしたんだろうなぁ。
その時その時のゲーム時代で、常に全力でプレイヤーを冒険に引き込むドラクエのプロローグは、どの作品も色褪せず一見の価値ありです。
知らない方も懐かしく思った方も、今一度プロローグだけでも味わってみたら如何でしょうか!
完
ドラクエXオンリーブログ→バリマンドバラエティーDQX
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