こんにちは!
はちどり裕子です。
前回の話のなかの
タグ屋の社長さん、
おもしろい話をしてくれました。
前回の話はこちらから
↓ ↓ ↓
社長さんとは、応接セットに座り
向かい合っていました。
社長さんは、
手にしたはちどりの布ぞうりを
じっとながめてから
こう言いました。
「これは、うまく売れば
一万円で
売れるようになるかもしれないね」
そして、その後で
こう付け加えました。
「けどね。
卸で買ってもらおうって
思っちゃだめだよ。
貧乏な人になる
からね」
そう言って
自分の奥さんの話を
はじめたんです。
タグ屋さんは、
もともとは織物の会社でした。
( 北陸はその湿度ゆえ、
繊維関係の仕事に向いていて
むかしから、あちこちに
織の会社がありました)
で、今、
お寺関係の布物の仕事も
しているんだとか。
「ほら、お寺の仏像のまわりとかって
織のものあるやろ?
うち、ああいうの作っとるんや」
そう言われれば、
お寺には絢爛豪華な織の布が
あちこちに使われているよなー。
などと思っていたら、
社長さんは
「お寺の仕事、
うちの奥さん取ってきたんや」
そう言って、にんまり笑いました。
「石川県はA宗一色やろ?
A宗は農民の宗派やから
お金がない。
(*この話は、特定の宗派を
誹謗中傷するための話でないことは、
ご理解いただきたきたいと存じます)
けどなー。
お武家さんの宗派のB宗は
これがあるんや」
そう言って社長さんは、
親指と人差し指で
まるい輪っかを作りました。
「ああいう人たちは
外に向けては質素にしとる。
けどなー。
内側はいったらすごいんや」
などと、やわら
あるB宗の内輪事情について
語りだしたのです。
「家で着るものとか、
ものすごーく、お金かけるんや。
んでもってな、
あの人達って
家で、ぞうり、履いとるんや」
なるほど。
ここで話がつながるわけやね。
「そういう人たちの目にとまったら
あんたのぞうり、
高く売れるかもしれんね。
けどな、ものすごい狭き門なんや。
まず内側に入り込めん。
うちのかあちゃん、ようやったわ」
なーんだ、気をもたせておいて
けっきょく奥さん自慢かいな。
そうして二人であはは笑いながら
その日の会見は終わったのでした。
けれど、この社長の話は
大事なことを
示唆していたと思います。
わたしのお客さんは
わたしの知らないところにいる。
そして、今、
わたしが、
売り場だと思っているところは
あまり意味がないかもしれない。
いつも会わない人とあって
話をすると
いろんな気付きがあります。
あなたもわたしも
たまには外に出て
色んなものを見て
いろんな人と話し
楽しくお勉強してゆきたいですね〜
お商売の醍醐味って
まさにそこ!ですから
それではまた!
はちどり裕子でした♡
*以前は、こういう配色、
よくしていました。
今は、ずっとシンプルにしています。
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