昔からある段々畑のような地域に建てる住まいの提案です。
敷地を見回すと回遊性のあるぐるぐる回れる道路や、だんだんに高くなっていく土地形状が非常に面白く、敷地に立ってみると前の家の2階部分と同じ高さだったり、すごい高いところに屋根があったり高台から見下ろせたり、家と家の間の谷のような場所でこもったり、様々な居場所があることに気がつきました。少し移動するだけで視線が抜けたり空間の質が変化していきます。
要望としては、とにかく外観がかっこいい家。
とてもよくわかる要望ですが、一発目で言われたことがなかったため正直驚きました 笑
かっこいい惚れ惚れする家に帰りたい。
確かに!!!
くつろげるリビングもいいですが、その前にかっこいい家をみながら駐車したいですよね。
そのかっこいい家を横目にかっこいい玄関アプローチを通り「ただいま」って言いたいですね。
1, かっこいい外観
2, だんだんの敷地を生かす
3,使いやすい動線計画
この3本立てで進めていきました。
道路からの外観です。窓は見えない部分に配置し極力シンプルな形状にしました。
そして立体的な奥行きを感じられるよう奥にいくにつれ屋根が上がっていく構成です。
壁は地面から少し浮かせて浮遊感をだし異質な存在となるようにしています。
なかなか緊張感のある外観ですので、少し茶目っ気がでるようアーチの開口を設けました。
下に照明を仕込めば夜の存在感も相当なものです。
複雑そうにみえますが、切妻屋根の軸を斜めにして高さをずらすとこの屋根が出来上がります。
立体的な外観や高さの変化が楽しい天井、高窓からの光の取り込み、視線の抜けをつくるためこの形状にしています。
内部についてはぐるぐる回れる回遊性のある動線計画とし、南側をリビングなどの共有スペースそして北側は家族だけが使うプライベートのスペースにしました。プライベートとパブリックなスペースをぐるぐる回れます。窓のない外観は北側の壁がすべてウォークインクローゼットだからこそ可能なプランですね。
だんだんの地域はプランにも活かしています。高台の書斎からリビングや外を見下ろせたり、コンパクトな寝室でこもったり、視線の抜けや気持ちに変化がでるようその敷地で感じたことを家の中に取り込みました。
また進みましたら載せていきたいと思います!
お楽しみにー