3勝3敗で迎えたクリッパーズ対ナゲッツの第7戦。
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7戦も続くシリーズで相手の一部を無効化させてしまうことは勝敗に大きく影響を及ぼすことがあります。
クリッパーズのファーストオプションはレナード、セカンドオプションはP.ジョージですが、サードオプションはルーとハレルのセカンドユニットコンビです。いや、セカンドオプションかもしれません。
そのセカンドユニットの2人が試合に及ぼす影響を減らすことにナゲッツは成功しました。
ハレルは第7戦20得点をあげました。しかし過去2戦は5点、6点です。
それよりも問題となったのはヨキッチへのディフェンスです。
ディフェンスが問題でも毎試合20得点あげてくれれば、多少は目を瞑るのですが、相手はナゲッツのエース&司令塔。そうはいきません。
ナゲッツ相手だとハレルの弱点が出てしまいました。
更にルー・ウィリアムズもディフェンスに難ありです。
こちらはオフェンスでは7得点でした。しかもシリーズを通して安定しての低水準な得点力。
ファールをうまくもらえなかったことが原因ではあると思いますが、シーズンから考えると20点近く取って欲しいところです。
この2人の無効化によって切れ目なく得点ができるクリッパーズの強みが消されたことが敗因として大きいと思います。

・ヨキッチの支配力
クリッパーズは後半に失速することが続いてしまいました。
チームを引っ張る力が不足していました。
言葉でのリーダーシップはレナードとP.ジョージの苦手とするところだと思います。
しかし昨シーズンのレナードはプレーオフで神がかったプレーを魅せてくれました。
それによってチームがまとまった感じはありましたが、今年はそれができませんでした。
コンスタントに得点は取れるのですが、火が付く瞬間がなかったように思います。
一方でヨキッチはインサイドを支配していました。
16得点は少ないように感じますが、22リバウンド、13アシストです。この試合がヨキッチ中心に動いているような感じがしました。
そして昨シーズンのプレーオフではイライラしている様子があり、若さを感じましたが、今シーズンはそういったイライラがないように見えます。
それだけ自由にプレーできているということかもしれませんし、7戦シリーズを戦い続けた経験かもしれません。

・ドック・リバース
クリッパーズは策が少ないチームと言われています。リバースHCは作戦面を苦手とするHCという評価も多いです。
このナゲッツ戦に限らずなんですが、レナードをただのエースにしてしまった。というシーズンだったと思います。
レナードは多彩な選手です。
そこを活かしきれていません。
ナゲッツ戦で言うとレナードのディフェンス力を活かしきれませんでした。
クリッパーズはレナードがやらなくてもディフェンスに優れた選手がたくさんいます。
しかし、レナードこそナンバーワンディフェンダーです。
べバリーはしつこいディフェンスが得意で、手が伸びてくるレナードのディフェンスとはタイプが違うのです。
レナードに守らせることのできなかったクリッパーズ。
例えばマレーをマークしたとしても簡単にスイッチしてしまうクリッパーズのシステムはプレーオフ向きではないように思いました。