病棟のオードリーへ | 雨にぬれても☂

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病棟のオードリーへ

・・・

 

 

破いたノート

 

 

日記からです。

2020年の夏 

右脚の怪我で

入院していた時の

思い出です。

 

 

整形外科病棟517号室 

 

 

入院中のある夜 

眠れないで起きていました。

 

 

何もすることが無いので

ノートにメモの

走り書きをしていました。

 

 

詩というか 過去の思い出を

へたな文字で書いていました。

 

 

02:30頃から

書き始めて・・・

 

Ⅰ時間くらい経ったころ

若い看護師さんが

巡回に来ました。

 

 

僕はベットの上で

食事用のテーブルに

明かりで

文字にしている時でした。

 

 

「寝なくて大丈夫ですか?」

聞かれました。

 

 

「大丈夫です」

答えました。

 

 

看護師さんは

部屋の明かりを付けて 

そばに来て

 

 

「そうなんだぁ~・・・」

 

 

眠れないから 朝を感じたくて

 

夜明けを待ってます

言いました。

 

 

個室の洗面台の

丸椅子に腰かけて

 

 

しょうがないなぁ~

怒ってない様子です。

 

 

しばらく 

会話していると 

別の看護師さんが

巡回に来ました。

 

 

病棟を左右に分かれて

巡回して 

 

僕の部屋が

一番遠くにあったのかな?

 

 

 

普通なら二人で巡回確認後 

ナースステーションへ

戻るはずですが・・・ 

 

 

後から来た看護師さんに

OKのサインを

して 話を続けました。

 

 

明るくなったら戻るから

5時頃まで付き合ってくれました。

 

 

 

僕のノートを見て 

詩かいているんだぁ~

って 

目を細めました。 

 

 

その眼差し差は 

優しさがありました。

 

 

日勤の時はそれほど

話してないけど ・・・

 

 

スリムな姿なので

ネームプレートは

覚えていました。

 

 

○○さんは背高いよね

って聞きました。

 

でも170はないよ」と・・・

 

 

169cmなら・・・

 この病棟のオードリーだね

 

 

って話し始めたら 

映画の話から・・・

 

 

あの茶トラのネコは家にいるよ!

言ったら

 

 

タクシーで降ろされたネコでしょ?

 

 

突っ込まれて・・・

楽しい会話でした。

 

 

お互いマスクしているので

よくわからないけど 

たぶん 

素敵な唇だと想像していました。

 

 

 

空は雨雲のような

明るさは望めない

一日の始まりでした。

 

 

5時頃過ぎたのかな?

 

 

朝まで付き合って

 もらってごめんなさい♡

言って 

 

 

僕の書きかけの

方眼用紙のノートの

詩の走り書きを

看護師さんへ渡しました。

 

 

ノートの一枚を切り取って 

二つ折りにして 

病棟のオードリーへ」と

書きました。

 

 

この看護師さんは

僕がこの病棟の部屋から

他の病棟へ移動になった時 

 

 

僕の荷物を持って 

車いすの僕を助けてくれました。

 

 

別の病棟の部屋で

荷物を整理してくれた時

 

 

寂しくなっちゃうね

言われたので

 

 

一年後また来ますから

答えました。

 

 

そうだね♪」と一言。

 

 

素敵なナースさんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

ノートのメモは・・・

 

 

 

僕でよければ

 

 

 

僕でよければ  

君のそばにいて

 

 

 

僕の創った童話 

聞かせてあげるよ

ピレロになってさ...

 

 

 

一人ぼっちじゃ 

寂しくて

 

 

 

とても 

眠れそうに

ないのなら....

 

 

 

君が眼を閉じて 

深い眠りに至るまで

 

 

 

そう 

君が小さな寝息を 

こぼすまで

 

 

 

僕でよければ  

君の 

そばにいて

 

 

 

僕の書いた詩を

 聞かせてあげるよ

 

 

 

僕が君だけに

 贈る言葉として

 

  

 

 

 

 

 

<僕でよければ>

を 

 

<私でいいなら>

 に変えて

  

 

 

 

 

 

私でいいなら

 

 

 

私でいいなら  

あなたの 

そばにいて

 

 

 

私の創った童話 

聞かせてあげるね

ピエロになってね.

 

 

 

あなたが

一人ぼっちじゃ 

寂しくて

 

 

 

とても 

眠れそうに

ないのなら....

 

 

 

あなたが眼を閉じて 

深い眠りに至るまで

 

 

 

そう 

あなたが

小さな寝息を 

こぼすまで

 

 

 

私でいいなら 

あなたのそばにいて

 

 

 

私の書いたポエム 

聞かせてあげるね

 

 

 

私があなただけに

 贈る言葉として

 

  

 

 

 

 

朝まで

ありがとうございました

 

病棟のオードリーへ

 

 

        From 517

  

 

 

 

 

 

あの夜の日記より

 

・・・

 

 

 

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postscript.

 

 

 

 

一年後 ボルト撤去手術 を受けて

現在は 今までどおりの日常です

 

 

 

 

 

2024-10-01 Sena.
"Healing loneliness  

good luck to you."