12月から雇用する側にストレスのない職場づくりが求められます。
フジテレビ厚生労働省担当の中川 真理子記者が取材・解説します。
 
下記に厚生省のストレスチェックがありますので良かったらどうぞ!!
 
東京・千代田区のCDG東京本社。
その会議室には、マッサージチェアが置かれていて、同僚が仕事中にもかかわらず、マッサージを受ける社員。
マッサージを受けていた社員は「会社としても使ってくれと言われているので。昼休みとか、空いているタイミングで、スケジュールを入れて使っている」と語った。
ほかの社員からも、「会議中に、僕は1回、使用させてもらいました」、「仕事と休憩でメリハリがついた」などといった声が聞かれ、評判も上々。
このマッサージチェアには、脈拍を測定する機能もついていて、ストレスの度合いもわかる仕組みになっている。
一方、東京・渋谷にあるIT関連企業「CIN GROUP」のオフィスでは、スピーカーからジャズが流れる。
社員は、「自分の仕事に集中するのは、すごくしやすい」、「結構、癒やされますし、雰囲気がいいです。音楽がかかっていた方が」などと語った。
しかし、ジャズが流れるのはここだけ。
すぐ隣にある休憩スペースには、リラックスできるようにとヒーリング系の音楽が流れていた。
これらの音楽は、飲食店などにBGMを配信している、USENが新たに始めたサービス。
オフィス環境を快適にするため、専門家が監修の下、4つのテーマの音楽を配信している。
2年前から開始したという。
USENの山下一成統括部長は「昨年(2014年)から5,000社以上の企業から、資料請求いただいておりまして。お客さま企業からの問い合わせは、急速に増えています」と語った。
職場を快適にする音楽が、最近、注目されているという。
仕事のストレスを少しでも軽くしようと始まった、音楽やマッサージ機の導入。
こうした取り組みの背景には、12月から施行される法律があった。

(こうした職場作りが進む背景は?)
12月1日から、労働安全衛生法という法律が変わりまして、ストレスチェック制度というものが始まるからです。

(ストレスチェック制度は、労働者がどれぐらいのストレス状態にあるのかを調べるアンケート。会社側が行うものですが、労働者のためにあるものなんですね?)
このアンケートに回答しますと、医師が回答を分析します。
どのぐらいのストレスの状態にあるかというのを、産業医などの医師が評価しまして、その社員の人が、高ストレス状態にあると判断された場合には、医師が従業員に面接指導したり、医師が会社側に職場環境の改善ということをアドバイスしたり。

(なぜこの制度が始まった?)
日本は、自殺者が非常に多い国といわれています。
依然として、2014年も2万5,000人を超える人が自殺して、亡くなってしまっています。
このうち、企業などに勤める会社員などは、3割近くいるということで、非常に自殺者が多いということで対策が急務となっています。

(課題は?)
認知度がまだまだ低いということです。
企業でも対策はとっているんですけど、多くの企業は職場環境の改善をどのようにしたらいいのか、まだ何をしていいかわからないというのを、悩みとして抱えているということです。
 
 
ストレスチェック!!
 

http://kokoro.mhlw.go.jp/sp/check/