いいかっこしい | the civil engineering singer

いいかっこしい

今日は土曜日ですが、昨日も申しましたように、仕事は「お休み」といたしましたので

こうやって、ブログなんぞ書いている暇もできました。

あまり心地いい休みの日ではありませんが、少なくともカラダは休まることでしょう。


今日は、最近の一連の仕事に対する記事をを振替って、自分の性格を考えてみようと思います。


一言で言えば、「小心者」でしょう。

もともと「男」とは、「小心者」が多いと思います。

「男」は人前で「いいかっこしい」が多いと思います。

全ての「男」とは言えないかもわかりませんが、

たぶん「男の基本性格」に「いいかっこしい」はDNAレベルで含まれているように思います。

仕事先でも、一般社会でも、家族の中でも、どこかに「いいかっこしい」は出てくると思います。


けれどこの「いいかっこしい」は、そのあとに「責任」とか「結末」とか言ったものが必ずつきまといます。

「男」はいつもそれらに翻弄されるのです。

今度の一連の仕事のことも、

ゼネコンに対しても会社の人に対しても「いいかっこしい」をしてしまったがために、

結局、自分に対する責任だけがドンドン膨れあがってしまったのです。

こういう性格は全ての「男」に共通するものではありませんが、

形が違うだけで、「男」はどこかで「いいかっこしい」をしいてしまい、

その結末をつけるために、「男」は身と心を削って「男の威厳」を守ろうとするんだろうと思います。


女性から見ると、「カッコイイ」と思うところもあるかわかりませんが、

それは、たまたまうまくいっているときだけであって、

それらがうまく噛み合わないときは、

「つまらい」「見栄っ張り」「往生際が悪い」と言う風に写るんでしょうね。

当にその通りなのですよ。


いったい「男」とは何のために「いいかっこしい」をしているのでしょうか?

表面的な理由は様々でしょうが、

本質的には、「自分を認めてくれ!」という「本能」じゃないでしょうか?

ただ、能力以上に認めてもらおうとすると「失敗」してしまいます。

そこが「男」のダメなところなんでしょ。

けれど、「生きていく」と言う観点から見れば、

この失敗が「人生」を決めていくスタートラインだと思います。

と言うのは、「失敗」から学ぶべきことが多いからです。

そこから、新しい人生は必ず始められると思います。

それが本当の「男らしさ」なんでしょう。

「成功」はもちろんよいことですが、

学ぶべきことが少なかったり、忘れる確率が高いです。

場合によっては「たまたま・・」だったりするので、逆に人生を狂わす要因になる危険性もあります。

「バブル」は男が作った「たまたま成功例」の最たるものでしょう。

ですから、「バブル」がはじけたあとの「男」は全国的に「情けないもの」となってしまいました。

その傷は未だにあちこちで引きずっていると思われます。

例えば、若者の「ニート」、それに「自殺者の急増」と言ったところに現れているんじゃないでしょうか?

いずれも、圧倒的に「男」に多い現象ですから・・・


私が「うつ病」になった大きな原因も、この「いいかっこしい」だったと思います。

「経営者」というものは特に「いいかっこしい」をしたがるものです。

その表現方法は様々ですが、何をするにしても「無理」をしていました。

「男」だったら当たり前だと思います。

例えそれが「うつ病」の原因であろうと・・・

まあ、私の場合「うつ病」とは言え、軽傷でしたから、

いわゆる「いいかっこしいのいい失敗例」だったと思います。

私はそれから人生の転換期とも言える「会社解散」をおこない、現在の「サラリーマン」生活となりました。

今でも、「会社解散」をしたことは何の未練も残っていません。

非常に正しい選択だったと思います。

けれども、「サラリーマン」になったからと言って、

「いいかっこしい」までがなくなったわけではありませんでした。

と言うのが現在の心境なんだろうと思います。

そう、「男」は所詮、どこまでいっても「いいかっこしい」なんですよ。

ですから、またきっとどこかで失敗するでしょう。

ただ、今までも似たようなことで何度も失敗してきていますから、

多少は学んだことが役立っていますし、

仮に「大失敗」をおかしても、また、スタートラインに戻ると思えばいいんですよね。

確かに「往生際が悪い」私ですが、けっこう「失敗例」の多い人生をおくってきていますから、

これからも、新しいことを学びながら、うまく人生を乗り切っていこうと思っています。


ちょっと話は変わりますが、今、この日本で本当に幸せそうな家族生活をおくっているお宅は

かなり少ないんじゃないでしょうか?

何故かって?

このブログを読んでいる人によって考え方は違うと思いますが、

私が自分の仕事や趣味や社会を見回すと、そんな絵に描いたような幸せ人生をおくっている人など

ほとんど見たことありません。

みんな何かしら、悩みや苦しみを持っています。

あなたがもし若い人だとしたら、お父さんとかお母さんとうまくいっていますか?

あなたが主婦なら、旦那さんの仕事のお苦しみを本当にわかっていますか?

あなたが私と同じような中年男だったら、

やっぱり自分の「いいかっこしい」に悩んでいるんじゃないですか?

本当に人生とは平坦な道ではありませんね。

そして、世の中も、今、本当によい方向に進んでいるのかどうかもわかりません。

確かな世の中にするためには、

もう、「人任せ」にするのはやめて、

「自分をしっかり生き抜く」ことだと思います。

「男」の「いいかっこしい」はその点で、重要なターニングポイントだと思います。

肝心なのは「いいかっこしい」をしたそのあとでしょう。

ちょっと大げさな話かもわかりませんが、

全国の男がもう少しこの意識に目覚めれば、よりよい世の中も実現するのではないでしょうか?