お知らせ

乗馬の活動が終了となりました

令和５年２月２０日に十字の里で飼っていた馬、レオンⅡが２５歳で亡くなりました。

後継者の不足により、２５年間続けてきた乗馬の活動は、これをもって終了となります。

２５年前、与那国島にご利用者と一緒に旅行へ行き、与那国馬に乗った際、身体を動かすことが難しいご利用者が馬に乗り、馬の上で満面の笑みでとても喜び、自らバランスを取ろうとしている姿に同行した職員が感動したのが馬を飼うきっかけでした。

乗馬によって期待される効果として、身体的効果、心理的効果、社会的効果があげられます

身体的効果・・・平衡機能、姿勢保持機能の改善

心理的効果・・・意欲、注意力工場、抑うつの改善等

社会的効果・・・介助者とのコミュニケーションによる社会参加の促進等

上記の効果を目的として乗馬の活動を開始しました。

「前に進め」と合図したら馬が動き出すこと、馬の背中があったかいこと、馬が動き出すと前後左右にゆらゆら動くこと、一つ一つが初めてのことばかりで皆さん

驚きや喜びや様々な表情を見せてくれました。

運動が得意なご利用者は、乗馬クラブで練習して乗馬ライセンスを取得したり、

全国障碍者乗馬大会に出場して入賞するなど、乗馬で大活躍しました。

馬小屋を毎日掃除し、えさ、水桶を洗いました。３～5人のご利用者たちで役割分担し、協力して行いました。

暑い日、雨の日、雪の日も「レオンが待ってるから頑張ろう！」と声をかけ合って作業を行っていました。

　　　　作業の後は、みんなで馬の身体をブラッシングしたり、タオルで顔や身体を拭いてきれいにしました。

春から秋にかけては、草むしりをみんなで行い、クローバーや、ヨモギ、ハコベ、ミントなど、馬が好きな草をみんなで採りました。　

美味しそうに食べる姿を見て、また草とってあげるからねと声をかけていました。

このようにして25年間　はるな、ポップ、ピアジェ、レオンI、レオンⅡの5頭の馬達が十字の里でご利用者達と過ごし、ご利用者達に見送られていきました。

馬たちはご利用者達に優しい気持ち、協力し合う事を教えてくれました。　

気が強いけど甘えん坊。スラっと長い脚が素敵でした。

いつも優しくて、ご利用者たちをたくさん乗せてくれました。

　大会に出るためにご利用者たちの練習を支えてくれました。

　　クールでジェントルマン。常に平常心な馬でした。

人懐こい馬で、「レオン」と呼ぶと近づいてきて触らせてくれました。

このようにして、馬たちはご利用者たちのたくさんの笑顔を引き出してくれました。

　　※使用している画像につきましては、保護者様から承諾を得た御利用者の写真を

　　　使用しています。ご了承下さい。