前衛的なアートと一般生活の接点はある?
以前、グループ展で私の知人に紹介された中村協子さん。
ゲイサイの09年で金賞とった人らしい。
その人のコメントで
「ゲイサイの時に、一般の方は素通りが多いが、専門家の方は写真をとったり、質問したりと反応があきらかに違った。一般の人から見たら、私の作品(ドローイング)は落書きにしか見えませんからね」
とおっしゃていて、美術にはある程度の見る目が必要なんだと改めて思う。
かくいう私も、賞とったと聞くまで、その作品を気にもとめていなかった。
(恥)
まだまだ、世の中どころか、私の中にもアートは浸透していない・・・。
音楽や文学は複製できるものだから商品化できる。
確かに芸術の範囲ではあるけど、1点モノの美術と全く違う歩き方する。
音楽は、メディアにも乗るし、街中でも、映画でも、CMでも
誰もが聞きなれている。だから見る目(耳)が養われている。
(それでも売れ線と玄人好みとがあるが…)
美術や特に前衛アートは、それがないのだと思う。
最近はアートフェア流行りで(直島や六甲山でも)いい傾向とは思います。
このいい傾向の中で、もっとわかり易い接点があればと思う。
今日届いた本

オノヨーコのグレープフルーツです。
1960年代に500冊限定で発売されたもの。
中には文章と簡単な図解しかなく、「外に出なさい」とか
「風の声に耳をすましなさい」とか指示が書いてある。
絵で見せるではなく、読む人の頭の中に絵をイメージさせるというアート。
それは、その人だけのかけがえなのない美しい光景だというもの。
その後、これはインストラクションアートという風に呼ばれるけど…。
多分、オノヨーコのこと知らずにこれ見せられたら、「ハぁ」と思う。
そんなん、俺でもかけるやん!って思ってしまう。
コンセプチュアルアートって概念の勝負なんで、コロンブスの卵みたいに
気づく視点が重要なんやけど、それだけに、パッと見は理解できない。
しかし、ここに解説とは違った触媒があれば・・・。
この本はジョンレノンがすごくインスパイアされて、あの名曲
「イマジン」を創ったという伝説付きですごく有名。(売れた)
イメージすることの大切さを充分に感じたジョンが、それを歌にしたわけだけど
こんな触媒?コラボ?なんかが、時には解説よりも重要なのかな~と。
このインストラクションアートは、イマジンという曲になることで、
より、その意味を広く人々に伝えることになったと思います。
別に曲でなくても、そんな風にアートのもつ意味を別の手法で
世に伝えることを、もっと作品毎に考えたいな~と思いました。
さて、グレープフルーツは、全編、英語で書いてあり、私は意味が半分も
わかりませんでしたが・・・、ご安心ください。
日本語での抜粋版が出ています。
ちょっと、ありがたみがない気がしますが・・・。

ゲイサイの09年で金賞とった人らしい。
その人のコメントで
「ゲイサイの時に、一般の方は素通りが多いが、専門家の方は写真をとったり、質問したりと反応があきらかに違った。一般の人から見たら、私の作品(ドローイング)は落書きにしか見えませんからね」
とおっしゃていて、美術にはある程度の見る目が必要なんだと改めて思う。
かくいう私も、賞とったと聞くまで、その作品を気にもとめていなかった。
(恥)
まだまだ、世の中どころか、私の中にもアートは浸透していない・・・。
音楽や文学は複製できるものだから商品化できる。
確かに芸術の範囲ではあるけど、1点モノの美術と全く違う歩き方する。
音楽は、メディアにも乗るし、街中でも、映画でも、CMでも
誰もが聞きなれている。だから見る目(耳)が養われている。
(それでも売れ線と玄人好みとがあるが…)
美術や特に前衛アートは、それがないのだと思う。
最近はアートフェア流行りで(直島や六甲山でも)いい傾向とは思います。
このいい傾向の中で、もっとわかり易い接点があればと思う。
今日届いた本

オノヨーコのグレープフルーツです。
1960年代に500冊限定で発売されたもの。
中には文章と簡単な図解しかなく、「外に出なさい」とか
「風の声に耳をすましなさい」とか指示が書いてある。
絵で見せるではなく、読む人の頭の中に絵をイメージさせるというアート。
それは、その人だけのかけがえなのない美しい光景だというもの。
その後、これはインストラクションアートという風に呼ばれるけど…。
多分、オノヨーコのこと知らずにこれ見せられたら、「ハぁ」と思う。
そんなん、俺でもかけるやん!って思ってしまう。
コンセプチュアルアートって概念の勝負なんで、コロンブスの卵みたいに
気づく視点が重要なんやけど、それだけに、パッと見は理解できない。
しかし、ここに解説とは違った触媒があれば・・・。
この本はジョンレノンがすごくインスパイアされて、あの名曲
「イマジン」を創ったという伝説付きですごく有名。(売れた)
イメージすることの大切さを充分に感じたジョンが、それを歌にしたわけだけど
こんな触媒?コラボ?なんかが、時には解説よりも重要なのかな~と。
このインストラクションアートは、イマジンという曲になることで、
より、その意味を広く人々に伝えることになったと思います。
別に曲でなくても、そんな風にアートのもつ意味を別の手法で
世に伝えることを、もっと作品毎に考えたいな~と思いました。
さて、グレープフルーツは、全編、英語で書いてあり、私は意味が半分も
わかりませんでしたが・・・、ご安心ください。
日本語での抜粋版が出ています。
ちょっと、ありがたみがない気がしますが・・・。
