昨日は世界のテノール歌手、 


ファン・ディエゴ・フローレスのコンサートへ
フローレスを生で聞いたのは、20年位前の
ウィーンの国立歌劇場でのオペラ「セビリアの理髪師」アルマヴィーバ伯爵。
昨日はオーケストラとのソロリサイタル。
前半モーツァルトから始まり、難曲ウィリアム・テル。
華麗なアジリタと完璧なアクートまさに超絶技巧!!
1973年生まれのフローレスはもう50歳になるだろうか。
その声の艶やかさは全く衰えを見せず、
まさに円熟期を迎えているように感じた。
そして、いよいよ後半はヴェルディの作品へ。
レッジェーロからスタートした彼のキャリアにとって、ヴェルディの歌はかなり重いレパートリーになると思うが、前半とは明らかにギアを変え、
音の密度を増し歌いあげていく。
音の高さの問題はないだろうが、ヴェルディは声の負担はまるで他とは違う。
そんななか、リゴレット、仮面舞踏会、二人のフォスカリ、アッティラ最後はルイーザミラーと、、
一曲一曲と集中力を増していき、まさに声の芸術と言わんばかりに、最高のテクニックで歌いあげた。

そして、アンコールは、ギターの弾き語り。
YouTubeで何度も聞いていた、あの歌が生で聴けた。

東京文化会館に彼の声とギターの音だけ。
客席は静まり返り、何とも言えない心地良さが、
会場を包んでいた。
さっきまでのオペラアリアが何だったのか、
それを忘れさせるくらいのパフォーマンス。
これが世界のスーパースター。
いつの間にかお客様は総立ちになり、
その声に最高の称賛を与えていた。

最後は、
愛の妙薬から〜人知れぬ涙
グラナダ
で、幕を閉じた。
心がスッとするような感覚。
フローレスの音楽に対する誠実さが、
全てにでていた。

今回このコンサートにお招きいただいた、
フローレスと慈善活動をされている
一般社団法人ごろ夢の代表
六浦ご夫妻
そして、クラップスでお世話になっている
谷口祥子さん。
コンサート終演後は、なんとバックステージへ連れて行っていただいた。
あれだけのコンサートの直後にも関わらず
笑顔で迎えてくださったフローレス。
夢のような時間🎶
素晴らしい一夜をありがとうございます✨