2月28日の読売新聞夕刊に以下の様な記事がありました。
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「株主優待 廃止続々」
業績の急激な悪化で株主優待制度を廃止する企業が増えている。
野村インベスター・リレーションズ(IR)の調べによると、国内証券取引所に上場している企業のうち、2008年度は2月25日時点で73社に上り、調査を始めた03年以降で最多となった。
優待制度を新たに導入する会社も41社と、前年度の88社から半減している。
株価下落、減配、優待廃止の三重苦で個人投資家にとっては株式投資の魅力が薄れることが懸念される。
株主優待制度は、一定の株数を保有している株主に対して、配当金以外に、製品やサービスを贈るもので、個人投資家に株式を長期間、保有してもらう狙いがある。
野村IRによると、06年度に株主優待を新設した企業は106社、廃止した企業は45社だったが、08年度は業績悪化で、廃止する企業が増えた。
また、株主優待を実施している企業数は、企業業績が好調だった1993年9月末~2008年9月末までの15年間で約4倍に増え、上場企業の約3割にあたる約1100社が実施していたが、08年度以降は伸びが鈍化するとみられる。
14年ぶりに営業赤字に転じる見通しの日産自動車は、Jリーグの横浜F・マリノスの観戦チケット配布や、「スカイライン」の非売品ミニカーの配布を中止した。
「違う内容で続けることも検討したが、やむなく見送ることにした」(広報)という。
今年度の税引き後利益の赤字が予想される相模ハムは4000円相当のハムの贈呈をやめた。
約300万円の経費削減が期待できるという。
優待廃止を発表した直後に株価が急落する会社もあった。
横浜市の個人投資家の男性(46)は、「航空会社やスポーツジムなどの株を持っているが、優待は楽しみだ。株の下落で売るに売れない塩漬け状態にあり、数少ない投資の楽しみなので、優待がなくなる企業が増えているのは悲しい」と語っている。
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新聞で記事になるとは・・・
廃止まではいかなくとも、優待改悪(年2回が1回になるなど)が多いですもんね。
今年も優待族にとっては厳しい年になるのでしょうか。