「なんだこのタイトルは?」って思うようなタイトルですよね。


現在仕事には欠かせないのがアセトニトリル三角フラスコと言う薬品。

紫外領域での吸収が小さいので、液体クロマトグラフの移動相に最適なんです。

と言うわけで結構なペースでうちの会社でも多くの研究員が使う薬品なのですが・・・


現在このアセトニトリルが危機的な状況で不足しているそうです。

中小企業ではまず入手することができず、大きな会社でも入手量はかなり制限されるとのこと。

うちの会社でも各研究員が必要な時期、量、測定の重要性、緊急度などを出し合って優先順位が決められてしまうと言う状態になってしまいました。

私が担当しているテーマの一つもこのアセトニトリルを使用するのですが、果たして回って来るのでしょうか。


さて、なぜこのアセトニトリルが不足しているのか?

その原因の一つが「自動車くるま。が売れないから」だそうなんです。

自動車の部品に使われるABS樹脂は、アクリロニトリルを原料に生産されるのですが、アセトニトリルはアクリロニトリルを製造する際の副生成物なんだそうです。

つまり、自動車減産→ABS樹脂減産→アクリロニトリル減産→アセトニトリル減産

ということ。


いろんなメーカーがアセトニトリル使用量削減方法を掲載しています。


アセトニトリル不足対策:溶媒消費量の低減方法(島津製作所)
LC分析時におけるアセトニトリル不足への対応方法のご紹介(和光純薬工業)

ダウンサイジングによる溶媒使用量の削減(YMC)


この状況、いつまで続くんでしょう?

自動車メーカーさんにも頑張って欲しいものです。