あんなにも華奢で、綺麗な色で、可愛らしいこまどりを。
私がそう聞いたら貴女は答えた。
華奢で、綺麗な色で、可愛らしかったから。
あの鳥の血を飲めば、華奢で、綺麗な色で、可愛らしい何かになれると信じたの。
泣きながら、羽に血を滴らせながら貴女は言う。
その目の中には、もう何色も映らない。
一番悲しいのは被害者とその家族?
一番悲しいのは加害者とその家族?
私は一旦、雀の羽に付いた血を、洗い流す事からはじめましょう。
私は今、迷っています。
そんなに夢の中が好きなら、
夢の中の住人になろうかしらと。。。
でも気づいたの。私の眠りの中でも、
ナイトメアはそろそろと私の側に来て、
私の胸を劈こうとしているって。