乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査 -37ページ目

乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

A2
線維腺腫(センイセンシュ)は、乳腺にできる良性の腫瘤(シュリュウ)です。

正常の乳腺の構成成分には、乳管・乳腺上皮と間質があります。

その正常の上皮と間質細胞の両方が増殖する疾患が線維腺腫です。
正常の細胞が部分的に増殖した状態で、乳腺内に腫瘤をつくります。

悪性の細胞が増殖するのが『乳がん』なので、増殖する細胞が異なります。

小さいものは、超音波検査などで見つかります。
大きなものは、触れることで自覚されます。
多くの場合は2cm以下です。

この場合は治療の必要はありません。

まれに、3cm以上に大きくなります。
この場合は、急速に増大するタイプの線維腺腫や葉状腫瘍の可能性があり手術の適応になります。

診断には、マンモグラフィ・超音波検査・細胞診・針生検が行われます。


今まで、多くの乳がん患者さんと接してきました。

乳がんの腹膜転移のため、食べられず、頻回の嘔吐に苦しんでいた患者さんを治療していた時のことです。腹水を抜き、抗がん剤治療を行っていましたが、しだいに治療効果がなくなって、私自身も何もしてあげられない苦しさを感じていました。

あるとき、診察に伺うと、覚悟されたように、静かに話されました。「私の乳がんは見つかったときは、手遅れと言われたの。早く見つかれば良かったのに。これからの人には、私みたいにならないように、乳がん検診を受けるように伝えたい」。

その方は、しばらくして、亡くなられました。40歳代でした。





私は、彼女の言葉が忘れられません。そして、この手遅れになった患者さんの遺志を受け継ごうと心に決めました.乳がんの早期発見のために診断技術を学び、研修しました。

乳がんが進行するにしたがって、生存率が下がります。早期乳がんは治るのです。また、治療も、早期がんと進行がんでは違ってきます。進行がんは、使用薬剤が多くなり、薬の副作用やがんの進展にともなう身体的苦痛が増し、費用負担も大きくなります。精神的には、不安や後悔によるストレスが強くなるでしょう。

後悔のないように、治る早期乳がんのうちに発見し、治療するのが、私たち乳腺外科医の使命だと考えます。

私は、適切な検診と治療を行うために、女性乳癌専門医として身近に相談できる拠点になるように、大学病院を離れて、診療を開始しました。


A: 線維腺腫は乳がんになりません。

ただし、線維腺腫と乳がんは超音波画像で区別する診断が難しい場合があります。

線維腺腫の超音波診断は次の3つの場合があります。
① 超音波で診断が容易
② 癌との区別が難しい
③ 葉状腫瘍との区別が難しい
① の場合は超音波検査のみで判断可能です。
② ・③では、針生検(針で腫瘍組織を採取し顕微鏡で診断する)が必要になります。

線維腺腫の多くは、3cm以上の大きさになることはなく、治療の必要はありません。
ただし、急速に大きくなる場合は、治療が必要になります。
大きさの変化は、定期的な超音波検査で観察します。
②・③は、治療が必要です。