受診される目的や疾患は次のようになっています。
①乳がん検診や乳がん検診の精密検査
②しこりに気づいた
③乳房の痛み
④授乳中の乳房のいたみ
⑤乳頭からの分泌
⑥なんか心配
②しこりがあることで受診される方は、本当にしこりのある方と本当はしこりの無い方がいらっしゃいます。
自分ではしこり?と思ってもそうではないことも多いです。
しこりがあっても、のう胞という水のたまった袋状のものは注射器で吸引して無くなってしまうこともあります。
病気が疑われる場合は、針生検という検査を行って組織を採取し顕微鏡で診断をします。
③の痛みの症状で来院される方は、多いです。
そして、⑥なんか心配が混じっています。
痛いから、異常があるのかな?と不安になるのでしょうか。
病気のことは少ないです。
マンモグラフィと超音波検査を行って、検査所見をお見せして説明すると安心されるようです。
③痛みがあり②しこりを自覚されて来院される方で、多いのが乳腺炎です。
これは、授乳期と関係がなく発症しています。
乳腺内に膿瘍といって、膿が溜まった袋状のものができます。
がんでないことを診断して、切開し膿を出します。
④授乳期の乳房のはりや痛みの方も受診されます。
膿瘍をつくるような重症の方は少ないようです。
超音波検査で膿瘍の有無を診断して、必要があれば授乳中も内服できるお薬を処方します。
悪化して来院される方は、まだいません。
⑤乳頭分泌は両方からミルク様の分泌があれば、採血検査です。
片方からの分泌は分泌物の細胞診など精密検査を行って、慎重に診断する必要があります。
受診時の症状を簡単にまとめました。
症状があって受診される時の参考にしてください。