だったら

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であった。
テネリア1/4錠に減らしたせいであろうか、それとも台湾土産の甘い月餅を1個食べてしまったせいであろうか。夜は減薬も月餅のことも心配で、食後2時間を待たずに測った数字。朝はいつもの7時の計測だから、憶測するに薬の問題が濃厚だ。しかし、考えてみれば食後の140、空腹時の120を下回っているわけだから、本来心配する必要はないのだし、いわゆる境界型にも達していないのについ心配になってしまうのは、やはり入院したことがトラウマになっているのか、それとも、、、
昨日、二件の偶然があった。どちらも久しぶりに話した全く遠くの人との会話である。
長らく糖尿病を患う G ちゃんは、糖尿に関しては経口薬のみで過ごしている。彼は近年一軒家を買い求め、そこでゴーヤーを育てていて、今年はことのほかたくさん収穫できたらしい。
「ゴーヤーは血糖値を下げるらしいよ」
と何気なく言ったら、
「ボクには、カリウムが多すぎて無理」
と言われてしまった。火を通せば問題はないのだろうが、あえて無理というには理由があるんだろう。そこは聞かなかった。

もう一人、やはり糖尿病が長く透析を受けている人が、何かの検査を受けたら血糖値が上がったというので、気休め半分に玄米を送った。そしたら、言いづらそうに
「透析患者に玄米は厳禁なの」
と言われた。調べてみたらその通りで、厳禁そのもの、やはりカリウムが原因だ。
二つとも非はこちらにある。それにしても役に立たない知識を身につけたものである。病気の知識はすべて自分に当てはめているから、頭のどこかで、糖尿病患者のすべてに当てはまると考えていて、人を嫌な気持ちにさせてしまった。
こんなこともあった。
これは糖尿病に罹患しているとは知らずにいたのだが、
「レコードあげるよ」
と連絡したら
「サンキュー」
と言って取りに来たから、上げようとしたら、糖尿病が発症していてステント手術までしていて、医者から10キロ以上のものを持ってはいかんと言われているとのこと。だったら送ってあげると送ったのはいいが、送料をケチって一箱に詰め込んでしまった。後から考えたら10キロは超えたに違いない。せめて二箱に分けて送ってあげればよかったと反省しきり。
はたまた去年のことだが、いつもの飲み仲間に娘さんが付いてきた。お父さんが糖尿気味だから、お目付役としてきていた。無論、あんまり飲まないようにだ。しかし、酔うほどに進める回数が増え、見かねた娘さんにストップを出された。話を聞いたら糖尿気味ではなく、すでに経口薬を服用しているとのこと。これだって娘が付いてきた時点で察しなければならないことだったのだ。
近所の飲み屋のマスターがインシュリンを打ちながら飲んでいるのは恐らく無頼派を気取っているのではなく、仕方なしなし客あしらいのために飲んでいるのだろうと、今にしては思う。知らなければそれで済むのだろうが、自分がなまじ知ってしまい、それを自分に当てはめて思考するから間違いが起きる。自戒せねば。
結局、病状は一人びとり違っていて、対処法も皆それぞれ違っているんだろう。それを集約しているのが西洋医学で、それに依存するのも致し方ないといったところだ。その証拠が断薬を望みながら1/4錠に固執しているところなのだろう。早めに血糖値を測定したり、回数を増やしたりしているのもその表れなのだと思う。数値の正常化よりも難しいのが、病気から解き放たれることなのだ。血圧を気にすれば上がる。血糖値を気にすれば当然のごとく上下する数値におののいてしまう。必要なのは強靭な意志なのだろうが、それも硬軟両方を持つ強い意志なのだ。

それは今の所自分には持ち合わせていない。困ったものである。

 

オクラだって効く人にしか効かないのだ。考えてみれば当たり前!