暑さ復活
苛められても苛められても必ずベランダの王者となるのが白粉花だ。多年草のこの花は、どういうわけだかどの鉢植えからも芽が出てくる。しかもかなり大きくなるし、花がらがたくさん落ちるので、可哀相だけど芽が出る度に切り落とす。しかし、根気があるというのか、強いというのか切っても切っても芽が出てくるからての施しようがない。そのうち、蕾が出てくるようになって、仕方がないちょっとだけ咲かそうか、となる。それを見越したかのように、今年もすごいことになっている。来年こそは…。
そんなわけで、今日はレグザが初めて大活躍をする日になった。映画「ウッドストック」(前編)がオンエアされるのだ。しかもディレクターズ・カット版。オリジナルは見たけれど、新たに権利関係をクリアしての版は初見だ(といってまだ見てないが)。ロック史上最大の憧憬・理想・幻想が詰まりに詰まった69年8月に行われたイベントの映像だ。これを見て田舎の高校生が長髪になり、ギターを学び、制服廃止を叫び、フリーセックスに1票投じたのであるのだであるかもしれない。興奮して舌がまわらん。
世界中でこのロック・フェスを真似たイベントを行い、その変形としてサマーフェスなどが受け継いではいるが、それらはあくまで「ウッドストック」のエピゴーネンとしてのイベント。未知なる世界に挑んだピュアさの欠片もない。
と、まあ、力んでみたものの、こういう書き方がもっともステレオタイプな「ウッドストック」支持派の典型なのである。ネットで見たら、フェスティバルのポスター(レプリカ)が8,400円とある。うーん、未だに売れるんだ。部屋に飾るのはちょっと気恥ずかしいが、トイレぐらいには貼ってもいい気がする。
コンサートの当日、二人の赤ちゃんが生まれたというが(何しに来たんだろうね)、その子たちも今年はめでたく42歳になる。きっと、「ウッドストック」永久入場無料の恩恵に与っているのだろうが、残念ながら、コンサートが再び行われたのは一度しかない(はず)。確か30周年メモリアルかなんかだったと記憶するが、ジャニスもジミヘンも不在だったし。あ、またまた時代錯誤にして歴史依存性青春病が出てしまった。頑張れみうらじゅん。
この映画のどこかにあのブリジット・フォンテーヌが観客として映っているらしい。今度こそ、探し当ててみせる。スロー再生で。
「ウッドストック」が白粉花であったならば。いつもの強引的繋ぎ技。

