私はいつも決った時間にこの道を通っている。
コースはいつも変わらない。
いつもと同じ郵便ポスト、いつもと同じ曲がり角、いつもと同じアスファルトの穴、なんの代わり映えのしない周りの景色。
いつも同じだ。
私だってたまには違う道に行ってみようか迷うこともある。
どうしても走り出したくなる衝動にかられる時もある。
意味もなく叫びだしたくなる時もある。
ただしそんな衝動には負けない。
いつも冷静に歩き続ける。
今日もいつもと同じ道に同じ風景・・・
なんの代わり映えもない。。。
いや、一つだけ、昨日は無かった場所に一輪の花が咲いていた。
私は何故だかその一輪の花がとても儚げに見え、とてもいとおしく思え、思わず駆け寄ってしまった。
すると、首にかかっている首輪から伸びる紐が伸びきってしまい、その一輪の花まではどうしても近寄る事が出来なかった。
「ほらっ、行くよ」
私はそう声を掛けられ、後ろ髪を引かれながら、またいつものように、変わらない散歩へ戻る。。。