作業に集中していたので、写真を撮っていないので、
文章で説明します。
ドライカーボンルーフを貼り付けるため、ボンドを使用します。
構造用接着剤というものです。
このボンドは、様々なメーカー品があり、その種類も多岐にわたります。
いくつかテストをしましたが、硬化時間、作業性、粘度、スペック、
それらを加味し、組み立て精度、作業を安定して進めるために
3M製のパネルボンドを使用しています。
最近は、少し価格の安い同等品が出回ってますが、医薬品と同じで、
同等品は、同じものではないので、旧車にはリスクがあると思っています。
旧車は一時の延命でなく、これから100年受け継がれていく一台になる・・
そんな可能性がある車には正規品を使用します。
品質管理というか、航空機なら怖くて同等品は使わないですね。
作業手順の説明です。
貼り付け面の、ボディ側は、塗装を剥いで、足付けをしっかりします。
この写真はSN2車両を製作した時に、軽量目的と
再塗装の品質面で、古い塗装を剥離しています。
新車のボディは防錆目的の電着塗装(カチオン)が施されていて、
その上からボディ色の上塗りがされています。
元々、この車のボディパネルの接合部には、なぜかパネルボンドが
塗られていました。私的ですが、強度は上がらないと思います。
それが、カチオン塗装や上塗り塗装の上から塗られていたのです。
剥離剤で塗膜を剥離した時には、カチオンもヌルヌルっと剥がれ
その上に塗られたボンドは根こそぎ剥がれてしまいました。
このように接着強度は、下地に左右されるので、塗膜のある上から
ボンドを施工しても、塗膜と鉄の密着強度が下がれば、簡単に
剥がれてしまいます。
今回のように、ルーフやボディ構造に影響するパネルの場合は、
ボディ側の下処理がとても大切になるのです。
そして、忘れてはいけないのが、カーボン側の下処理です。
カーボンは成形時の離型成分が残っているものもあるので、
接着ノリ面は、ボディ同様に削り込み、足付けをしっかり行ってください。
適切な作業を、確実に施工することで、軽量化とボディ剛性アップにつながり
良いボディを作ることが可能になるのです。
さらに、もう一つ大切な作業があります。
施工環境は、地面を水平にし、ボディが捻れていない状態で施工してください。
リフトアップや、ジャッキアップなど、ボディが捩れた
状態で貼り付けると、捻れた車になります。
車のアライメントの基本は、車を水平に設置します。
ボディも同様で、この当たり前の、基本を抑えた作業をすることで
性能を発揮できるようになります。
同じものを使っても、ちょっとしたことで、違いが出るものです。
車の作業も、食材の調理と同じだな、と思います。
同じ素材を使っても火加減、茹で加減で全く違う料理になります。
本日は、文章の多いブログでしたが、ルーフ交換の参考になれば幸いです。
今回使用したドライカーボンルーフはこちら
https://toresor.jp/?pid=68992929
価格を抑えたカーボンルーフはこちら
https://toresor.jp/?pid=182214100
どちらも、AE86の2ドア、3ドア用ラインナップしています。
お店紹介
インパルスは、兵庫県神戸市にある自動車修理などをしている会社です。
部品がなくて困っている旧車のために、マシニング加工機を導入したり
3Dスキャン、3D解析などを導入しています。
最近は、修理業者さんからの部品の注文や部品加工の依頼などもあり
自動車修理は常連様の車で手一杯。
新規のお仕事は受けられる余裕がほぼありません。
それでもお問合せいただける方は、十分ご理解の上ご相談ください。
順番然り、既存のお客様が優先となります。

