ロベール・ギラン著「日本人と戦争」(朝日文庫、1992年)を読んでいる。ギランさんは第二次大戦時に日本にいたフランス人ジャーナリストだ。この本は真珠湾攻撃から敗戦までの日本の政治家、軍人、市民の動きが書かれたものだ。戦時中の国民(おもに農家でない人たち)の生活について次ように書いてある。
『・・・なによりも大事なのは食料探しであって、毎朝、とくに日曜日の朝は無数の人びとが郊外や田舎に買出しに向かい、種々の品物を入れた包みや、着物包みなどの重荷をかかえて、農家から農家へと、くたくたになるまで訪ねまわり、夕方になってやっと帰ってくるのだった。これこそ、戦時日本の悲劇だった。緒戦の安易な勝利は一般国民には何ももたらさず、間尺にあわないものだった。この点で、ドイツとはなんと違っていたことだろう!ナチは電撃戦をやり、ヨーロッパ中で国際的な強奪行為を働いたが、国民はそれによって、すくなくとも降伏にいたるまでは衣食を与えられていた。日本の電撃戦が国家に南太平洋の宝をもたらし、陸海軍には渇望していた石油と金属をもたらしたことは疑いないが、一般の国民の方は、いっそう不自由、より大きな生活の困難を味わった・・この事実は、別に新しい現象ではなかった。すでに四分の三世紀前から、日本民族の征服の目的は個人の成長、個々の市民の生活水準の向上ではなく、集団の利益と権力だけだったのである。・・・また、別な詐欺があった。国家自体が、いく人かの人間によって騙されていた。新たな征服がおこなわれるたびに、金融家、財閥、政治家、軍人が少数独裁政治によって、本来は集団に配分されるべき利得の大きな部分を横領した。戦争と植民化の配当は大トラストの懐に、権力は軍部の手にそれぞれ渡った。大実業家、陸海軍は太る一方だった。・・・』(ロベール・ギラン「日本人と戦争」朝日文庫、p209~210)
国民一人ひとりがふつうに暮らせることが第一であり、本末転倒はやめてほしい。マイナス金利になるそうだが、それでインフレ率が2%になったら、非正規雇用の人が減るのか?大企業の管理職と投資家がカネを得て、政治家の権力が強くなるだけではないかと心配になる。
せめて、選挙にはいかんと(´_`。)拝
『・・・なによりも大事なのは食料探しであって、毎朝、とくに日曜日の朝は無数の人びとが郊外や田舎に買出しに向かい、種々の品物を入れた包みや、着物包みなどの重荷をかかえて、農家から農家へと、くたくたになるまで訪ねまわり、夕方になってやっと帰ってくるのだった。これこそ、戦時日本の悲劇だった。緒戦の安易な勝利は一般国民には何ももたらさず、間尺にあわないものだった。この点で、ドイツとはなんと違っていたことだろう!ナチは電撃戦をやり、ヨーロッパ中で国際的な強奪行為を働いたが、国民はそれによって、すくなくとも降伏にいたるまでは衣食を与えられていた。日本の電撃戦が国家に南太平洋の宝をもたらし、陸海軍には渇望していた石油と金属をもたらしたことは疑いないが、一般の国民の方は、いっそう不自由、より大きな生活の困難を味わった・・この事実は、別に新しい現象ではなかった。すでに四分の三世紀前から、日本民族の征服の目的は個人の成長、個々の市民の生活水準の向上ではなく、集団の利益と権力だけだったのである。・・・また、別な詐欺があった。国家自体が、いく人かの人間によって騙されていた。新たな征服がおこなわれるたびに、金融家、財閥、政治家、軍人が少数独裁政治によって、本来は集団に配分されるべき利得の大きな部分を横領した。戦争と植民化の配当は大トラストの懐に、権力は軍部の手にそれぞれ渡った。大実業家、陸海軍は太る一方だった。・・・』(ロベール・ギラン「日本人と戦争」朝日文庫、p209~210)
国民一人ひとりがふつうに暮らせることが第一であり、本末転倒はやめてほしい。マイナス金利になるそうだが、それでインフレ率が2%になったら、非正規雇用の人が減るのか?大企業の管理職と投資家がカネを得て、政治家の権力が強くなるだけではないかと心配になる。
せめて、選挙にはいかんと(´_`。)拝
