落橋防止装置の溶接不正問題について、年末に国交省の委員会からの提言がでた。この問題の背景の一つに発注者と受注者の担当が溶接記号の理解と情報共有がないことが指摘されている。要は図面の表示の意味、完全溶け込み溶接かそうでないか、さらに完全溶け込み溶接の具体的な作業、とくにガウジング(裏はつり:反対側からのはつり)の内容を知らなかったことがある(もちろん自分もです)。日経コンストラクションの2015の最終号にガウジングの図がのっていたが、この図だけみると溶接する部材もはつる必要があることはわからない。改めて、気になったことはその都度調べてわかっておくことの大切さを肝に銘じる。

 にたような話で、鉄筋のかぶりについて思いつく。図面にある主筋からの寸法によって写真を撮ってあることがけっこうある。設計上必要なかぶりを発注者と受注者の両担当が理解していない結果である。主筋の外側の鉄筋からみたときや結束線が飛び出していて、かぶりがさみしい状況なっている場合がある。

 用語の定義(”純かぶり”って言葉は使うのをやめるとか)からはじまって、そもそものことを関係者のあいだで共通理解することの大切さはどれだけ強調してもつきない、ずっとつづく課題であると考える。

 これを忘れずに今年の一年も暮らしていくことにする。

                    拝