初めて買ってもらったボードゲームは野球版だ。小学3年の何学期かに副級長になったご褒美ってやつだ。副級長といっても13人(4年生までは分校だったので男子8人、女子5人の構成であった。)の学級である。今から思うと、級長でなくて副級長というのが少し恥ずかしいような気がするが、当時はそれなりにうれしくて両親も喜んでくたようだっだ。おもちゃを買ってもらえることになって、晩御飯の後、親父の軽トラで町内の「はし亀」というおもちゃ屋に行った(兄貴かもしれない)。たしか、3種類の野球版があって、2番目の値段の野球版を買った。二番目のものを選んだのは、一番高いものを買うのは贅沢だという意識が普段の生活で身についていたからだった。スコアボード用の紙製のチーム名版に巨人、阪神・・があるのは納得できたが、当時すでに存在しなかった東映(現在の日本ハム)の名版がついていたのに納得できなかった。今から思えばひとつ古い型の野球版だったのだろう。
1番のものは、“消える魔球”(ホームベース手前で幅1.5cm・長さ2.5㎝くらいが斜め下折れてボールに落ちる。)付きで、バッターの左右の選択ができるものであった(ちなみにバットを振るには、ボタンを押して、引っ掛かりをはずす)。
買ったものは魔球なしの右打ちのみで、盤に外付けになっている取っ手を引いてから放すことでバットを振るようになっている。つまりバネを引っ張ってから放すという仕掛けになっていた。引き具合で振りの速さを変化させることができた。また、引っ張ったときにただ放すのではなく強く押してやればバットの振りがバネの力以上に速くできるため(もちろんズルなので無効だが)場外ホームランを打つことができた。
次は、小学5年生の時に買ってもらったモノポリーである。
目的が何だったのかは忘れたが、あのころ、母親と二人で時々列車(国鉄)に乗ってT市へ行った。T市では平和堂(ショッピングセンター)に必ず入った。自分のまちにはない大きな店なのでワクワクした。話はそれるが平和堂というと、店内のパン屋に必ず寄った。普段はかぐことのないカスタードクリームと油が混じった甘ったるい香りのあげパンを帰りの列車の中の風景とともに思い出す。また、T市では駅の購買(国鉄が営業している店で駅舎の近くにあった)にも必ず寄った。「購買によるわ。」と、何か安いものがあるらしく母は買い物をしていた。狭い木造の建物の真ん中に通路があり、その両側に菓子や衣料など様々なものが適当に陳列されていたことを思い出す。・・・つづく