今回は個別指導塾の特徴というより問題点を説明していきたいと思います。
私自身個別指導塾に1年半勤めた経験とそこから学んだことを素直にお伝えします。
(個別指導塾とは)
1人の講師が少人数の生徒の授業を同時に指導することを個別指導といいます。
個別指導塾の大きな特徴は、講師の多くが大学生であるということです。
授業形式は個別授業で、講師1人が生徒2人を同時に指導することが多いです。
生徒の特徴として、あまり成績がよくない勉強が苦手だったり勉強の仕方が分からない生徒
が多いです。授業料は1回の授業(80分)あたり2000~3000円とリーズナブルです。
(講師の問題)
先程述べましたが、個別指導塾は大学生を講師として採用することがほとんどです。
また個別指導塾は講師の指導に関して基本「放任主義」です。
研修などがあったとしても、ちょっとしたアドバイスなどです。
そして学生講師の一番の問題点は
生徒の成績への「責任感」の無さです
適当に授業をするという意味ではありませんが、少なくとも塾講師を高時給な
「バイト」ととしか大学生は捉えていないということです。
もちろん教えるのが好きで塾講師を始めた講師や
生徒に親身になって一生懸命に生徒の成績をあげようとする講師もいます。
しかし、個別指導塾はそのようなバイト感覚で授業をしている講師もいて、自分の子供がどの
講師にあたるか分からないという一種の賭けのような状態になっているのも事実です。
一方で、大手予備校のプロ講師や家庭教師は生徒の成績に対して「責任感」があります。
プロの塾講師の場合、大学生のような「バイト」ではなく「仕事」です。
プロ講師はそれを生業としており「結果を出してなんぼ」であるため、授業の質や生徒の成績
に対しての「責任感」があります。
また家庭教師の場合、生徒の成績に対して100%の責任があります。なぜなら個別指導塾
の場合は生徒の成績に対する責任が「分散する」のに対して、
家庭教師の場合は生徒の成績に対する責任が「全て」家庭教師にあるからです。
なぜ家庭教師や大手予備校が個別指導塾より授業料が高いのか、それはやはり
講師の「責任感」の違いです。「責任感」は当然「授業の質」に影響します。
仕事でも、責任が分散されている仕事と責任が全て
自分にある仕事を比べてみると、後者のほうが真摯に取り組むのではないでしょうか。
また授業形式にも問題があります。
それは1対2の授業スタイルです。
この1対2の授業スタイルというのは、費用削減のため少ない講師で多くの生徒を教える
という塾側の都合で生まれたものであり、生徒にとっては1対1の授業と比べると損です。
90分授業の場合、実質1人にかける時間が45分と半分の授業時間になってしまいます。
生徒の中には講師がいない45分間は勉強せずに、寝ていたり携帯をいじっている
生徒すらいます。個別指導塾の生徒というのは勉強が嫌いだったり、勉強のやり方が分か
らない生徒がほとんどなので、そういう生徒にこそ時間をかけて全力で講師がサポートすべ
きではないでしょうか。結局1対2だと授業時間の半分は生徒を放置していることになります。
去年、テレビで塾講師アルバイトのブラック化が放送されていましたが、塾講師の激務も
個別指導塾の抱える問題の1つです。私が講師をしていた頃の仕事といえば、授業の予習・
授業で使うプリントのコピー・授業の振替のための親への電話・過去問研究・チラシ配布・
授業の報告書提出・生徒の出迎え見送り・掃除など、まさに激務でした。
このような授業外時間の勤務に対して一切賃金が支払われないことが昨年問題となり、
学生講師たちが塾サイドに対して抗議をしていましたが、結果的にこのような問題は講師の
授業へ対するモチベーションを下げることになります。
以上、
講師の質
授業形式
講師の激務
の3つが個別指導塾が抱える問題点です。