ようやく、本日(修理に出していた)PCが戻ってきました。  

ハードディスクのデータも無事で一安心です。 ニコニコ


今日は、前々から少し気になっていた「外資系」という言葉についてです。「外資系」の正確な定義はわかりませんが、(1)外国資本が一定以上導入されている会社でかつ(2)日本に支社や支店がある会社、と思います。外資系に対する言葉は「内資系」でしょうが、こちらはほとんど使わないと思います。Google検索でも外資系の10,700,000件に対して、内資系はわずか12,800件(ちなみに、国内系は101,000件。) 私のPC(word)では "ナイシケイ"と入力しても「内資系」と変換できません。  ガーン

不思議なもので、「外資系」というと日本人は妙に納得してしまうというか、一定のイメージを持つ方がかなり多いような気がします。 例えば、「何となく格好良い」、 「給料が高い」、「個人主義」、「仕事がきつい」、「豪華なオフィス」などなど。

しかし私のような天邪鬼は、「 外資系って一体どこの国?」って思わず突っ込みを入れたくなります。 もっというと、「どんな業種で、やっているのはどんな仕事?」と・・・ (外資系企業に勤めた経験の無い者のヤッカミかもしれませんが。)


しかし「国内系 or 内資系」という言葉と対で考えてみると、「外資系」というのは非常に曖昧な言葉です。 考えてみれば、トヨタやソニーにしても確かに国内系企業ですが、活動の場は全世界に及んでいますのでこれらの会社を「内資系企業」と呼ぶのは違和感があります。一方、日本以外の国の資本が一定以上導入されている会社が外資系企業とすると、米国、フランス、英国、香港、中国、ドイツ、スウェーデン等々、外国の資本が入っている会社は紛れも無く「外資系企業」です。これらの「外資系企業」に一体どれほどの共通点があるのでしょうか?

私の出会った限りですが外国人ビジネスパーソンで、外資系(自国以外の国の資本が入っているという意味で) に勤務していると自己紹介する人には会ったことがありません。 大抵は自分がやっている仕事や自社の業種について最初から説明するような印象を持っています。例えば、製薬メーカーで新薬のマーケティングの仕事を担当しているとか、 小売業で店舗開発の仕事をしているとか・・・。 聞かれれば、どこの国の資本が入っているいう説明はするのでしょうが、自国の資本が入っているのかいないのか、という点についてはほとんど意識していないのではないかと思います(確かめてみたわけではないのですが・・・。)

考えてみると、外資系という言葉は、日本特有のStereotypeの一つかもしれません。 Stereotypeとは、性別、年齢、国籍、地域や人種など一定のグループが共通の特徴(Characteristics)を有しているという一定の思い込み(Beliefs)を意味します。 Stereotypeが常に悪いという訳ではありません。膨大な量の情報を分析しなくとも、結論に到達でき、時間の節約につながるという利点もあります。しかし、往々しにして、間違った結論に至ることも事実です。

「外資系」という言葉を(あまり)使わなくなることが、我が国の真の意味での国際化を意味するのかもしれません。



(Word list №2240-№2325)


buck up    向上させる、改善する
  You have to buck up your market value to get a promising job.


cave in    屈服する、降参する

  The CEO is expected to cave in to pressure from stakeholders.


slack off   力を緩める
  The manager believes that his subordinates tend to slack off without high goals.