◎なぜ、多重債務に陥(おちいる)るのか?
多重債務ということが、深刻な社会問題となっている。
昔は、友人や家族・親戚以外からカネを借りるといえば、質屋をあたるくらいであった。しかし、いまや消費者金融やカード貸付である。
どうして、こんなにも消費者金融やクレジットカードがはやるのか?
第一の理由は、「手軽さ」といえる。消費者金融やカード貸付は、担保や保証人が必要など、一切言わない。無担保・無保証人のいわゆる「信用貸し」が人々に受けたのである。
だが、この「手軽さ」ということは、裏を返せば「安易さ」でもある。そして、この「安易さ」が、多重債務の悲劇を生み出しているのである。
ニュースで毎日のように報道される事件で、直接・間接に、多重債務と関わりを持っているものも多い。
消費者金融やカード貸付は、信用貸しをするために、利息が高く、また、無担保・無保証人であるから、取り立ても厳しい。しかも、それが原因で、自己破産も多く生まれている。それでも、消費者金融やカード貸付の利用を止めないのか。
◎安易に借りる側にも問題がある!
厳しい取り立てに問題があることは、否定できない事実である。
相手がどうなろうと、貸したカネは必ず取り返す。この「覚悟」があるから、業者は無担保で貸すのである。ある意味で業者は、借りる側が返せるかどうかなどということは、初めから問題にしていないともいえる。
しかし、多重債務者を生み出しているのは、貸付をする業者ばかりでもない。借金がどのようなものかを知っていながら、その手軽さゆえに、返すアテもないのに、安易に借りる側にも責任がある。
最初は生活費の補填(ほてん)程度に考えていたものが、引っ越しや病気、子供の教育費、冠婚葬祭費用など、思いがけない出費が続くことで、生計がたちゆかなくなり、借入をするようになる。それを繰り返すうちに、自転車操業になり、悪化していくのである。
一度そのような状態におちたら、なかなか抜け出すことができない。借金を返すために借金をするなどと、どんどん深みにはまって行くばかりだからだ。
薬物犯罪と同じで、絶対に手を出さないことが大切である。
「一度くらいならいいだろう」とか、「これぐらいの額ならいいだろう」などとは、間違っても考えてはいけない。
このような心理的な弱みにつけこむのが、業者の手口なのである。一時の気の迷いで借りてしまった人も、その深みにはまらないうちに、完済することである。
<まとめ>
返すアテのない借金はせず、無理なローンも組まないことである。


